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サン、「UltraSparc T1」搭載のローエンドサーバを販売開始

サン・マイクロシステムズは、「UltraSparc T1」プロセッサ(コード名「Niagara」)を採用したローエンドサーバの販売を開始した。また、同プロセッサの後継モデルの開発についても重要な進展があったことを明らかにした。

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:吉武稔夫、長谷睦  2006年4月12日 21時31分

 Sun Microsystemsは、「UltraSparc T1」プロセッサ(開発コード名「Niagara」)を採用したローエンドサーバの販売を開始するとともに、このチップの後継モデルの開発についても重要な進展があったことを明らかにした。

 新製品の「Sun Fire T1000」サーバは厚さ1.75インチで、昨年12月に発売された上位モデル「Sun Fire T2000」の3.5インチに比べると半分の薄さだ。UltraSparc T1は、消費電力を抑えながら複数のタスクを並列処理するよう設計されており、この点で、1つのタスクを高速で処理する仕組みを持つ現行プロセッサの大半と異なる。

 Sun Fire T1000の価格は、6コアの1GHzプロセッサ1基とメモリ2Gバイトを搭載し、OSおよびハードディスクのないモデルが3245ドル、メモリを8Gバイトに増量し80Mバイトのハードディスクと「Solaris 10」OSを搭載したモデルが4995ドル。また、UltraSparc T1では最大となる8コアのプロセッサを搭載したモデルの価格は7995ドルだ。

 SunのNiagaraプロダクトマーケティング担当ディレクター、Paul Durzan氏によると、T1000は3.5インチのハードディスクを使用しているが、2.5インチのハードディスクを2基搭載して記憶容量を増やすことも考えているという。

 Sunと競合するIntelやIBMも、ジョブを複数の独立した「スレッド」に分割して処理可能なプロセッサを設計しているが、より穏やかなアプローチを採っている。顧客はシングルスレッドでの高い処理能力を必要とするソフトウェアを既に導入しており、これを稼働させる必要があるというのが、両社の主張だ。

 IntelのDigital Enterprise Group担当ゼネラルマネージャー、Pat Gelsinger氏は、3月の取材で次のように述べている。「Niagaraに(中略)適したアプリケーションは非常に限られている。『Sparc』をはじめとするSun製品をどうしても使い続ける必要がある顧客向けの、安価な選択肢と言えるだろう」

 しかし、Sunはマルチスレッド設計に大きく賭けている。後継モデルの「Niagara II」(開発コード名)は、正式名称が「UltraSparc T2」と決まり、2007年後半には搭載サーバが発売となる予定だ。また、上位モデルの「Rock」(開発コード名)を搭載したサーバについても、2008年に発売を予定している。

 Niagara搭載サーバは、ウェブページやJavaプログラムのホスティングなど、スレッドごとの高速性はそれほど重要でなく、頻繁に多くのタスクを並列処理する比較的ローエンドのタスク向けに設計されている。SunのSparcサーバグループのマーケティング担当ディレクター、Fadi Azhari氏によると、T1は合計32スレッド、T2は64スレッドを同時に処理できるという。

 T2プロセッサの開発については、3月に「テープアウト」した、つまり初期設計が完了し製造業者(Sunの場合はTexas Instruments)に送られたとAzhari氏は述べた。しかし、試作品の完成時期や想定しているクロック周波数については明言を避けた。

 Azhari氏は、T2プロセッサは既存のT1サーバプロセッサに置き換わるものではないとしている。両プロセッサの大きな違いは、T1がシングルプロセッサでの使用に限られるのに対して、T2はマルチプロセッサ構成でも使用可能な点だとSunは説明している。

 Niagaraを搭載したサーバの成否は、かなり独特なこのプロセッサの設計を、顧客が受け入れるかどうかにかかっている。そのため、SunはSun Fire T2000を60日間無料で試用できるキャンペーンを行っている。このキャンペーンを通じて貸し出されたT2000の数は1000台を超え、その半数以上はこれまでSunの製品をまったく購入したことのないユーザーに送られたとAzhari氏は語った。

 Azhari氏は、Niagara搭載サーバの大口導入先として、中国のポータルサイト「Sina.com」を運営する新浪公司(SINA Corporation)、通信事業者向けソリューション企業のComverseを挙げた。SINA CorporationはDell製のサーバからT1000へ移行するほか、Comverseでは全世界で3億人の加入者が利用する音声通信サービスにT1000を使用している。さらに、ドイツのアーヘン工科大学は高性能計算システムにT2000を利用している。

 なお、Sunは米国時間4月7日に、Sparcサーバグループ全体の7%に当たる200名の従業員をレイオフすると発表している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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ホワイトペーパー
http://japan.zdnet.com/news/hardware/story/0,2000056184,20101183,00.htm
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