IBMは11月に、自社のクラスタシステム「Cluster 1350」のパフォーマンスが向上する新しいハードウェア製品オプションの出荷を開始する予定だ。
顧客向けに送付された発表資料によると、米国時間11月17日に追加される新しいオプション製品は、演算能力を強化するアクセラレータカード「ClearSpeed」と、「Cell Broadband Engine(Cell BE)」プロセッサを搭載したブレードサーバ「QS20」だという。これらの製品は、Cluster 1350へ搭載可能になる。Cluster 1350は、Advanced Micro Devices(AMD)やIntelのx86プロセッサ、あるいはIBMのPOWERプロセッサを搭載したLinuxサーバを相互接続するクラスタ製品。
IBMはこの件についてコメントを控えているが、同社はフロリダ州タンパで11日に開催するスーパーコンピューティング2006(SC06)カンファレンスに合わせて同製品を大々的に発表するものとみられている。
PCI-X拡張スロットに装着するClearSpeedアクセラレータカードは、サーバの数値計算能力を大幅に引き上げることが可能だ。
ブレードサーバQS20はスタンドアロンシステムで、POWERプロセッサのコアを1基、計算を加速するヘルパーコアを8基搭載した3.2GHzのCellプロセッサを2基搭載している。QS20は、IBMがロスアラモス国立原子力研究所で開発を進める大規模スーパーコンピュータ「Roadrunner」にも一部利用されることになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ