EMC、ストレージアレイ「Symmetrix V-Max」を発表--ストレージの仮想化を実現

文:Colin Barker(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2009-04-15 12:37

UPDATE ストレージ大手EMCは米国時間4月14日、新しい仮想化アーキテクチャを使って最大2ペタバイトのストレージを実現するストレージアレイ「Symmetrix V-Max」を発表した。

 このデータセンター向け新システムの基本原理は、各ストレージアレイはVirtual Matrix Architecture(VMA)に接続し、これにより、ドライブキャビネット間の連携が可能になるというものだ。各アレイはマトリクスに組み込まれる。マトリクスでは、キャビネット間の連絡が可能だ。

 このV-Maxアレイは、組み込み型ストレージ仮想化を備え、EMCの関連会社であるVMware製のソフトウェアを使用している。これを使用することにより、各マシンの物理マトリクスを使ってストレージの仮想マトリクスの実現が可能だ。この柔軟なアーキテクチャは、EMCが大企業の顧客に提供を見込める大容量にまで拡張可能だという。

 仮想化の範囲を広げることにより、「(システムの)スケールは、もはや物理バックプレーンによって限定されない」(Robidoux氏)

 またEMCのハイエンドストレージ担当シニアディレクターであるBob Wambach氏は、それらのクラスタは別々の場所に分散可能かとの質問に対し、それらのクラスタも通常のクラスタと同じ制約があると答えた。

 V-Maxは自動的にストレージをプロビジョニングし、VMwareの機能により、サーバやストレージリソースをオンデマンドでプロビジョニングできる。また、集中的な管理、レポート、制御が可能だ。階層型ストレージシステム(階層がストレージの優先順位やアクセススピードを管理する)では、V-Maxを使って、Fibre ChannelやSATAディスクドライブといった、さまざまなストレージ階層やRAIDレベルへのデータの割り当て、再割り当てが可能だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  2. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  3. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]