カリフォルニア州マウンテンビュー発--Googleは米国時間1月5日、遂に「Nexus One」を発表し、デモを行った。Nexus OneはHTCが設計と製造を担当し、Googleがオンラインストアを通して販売する携帯電話だ。Nexus Oneは現時点では、「Android」搭載携帯電話の中で最も高速である。さらに、本体の厚さもわずか11.5mmで、最もスリムな部類に入る。われわれは、5日午前の記者会見が終わった後、実際にNexus Oneを触ってみた。
ファーストインプレッション:
Nexus Oneは非常に頑丈で、がっしりとしている。取り外し可能なバッテリカバーを備えているが、カバーは縁部がきっちりとはまるため、隙間は全く目立たない。一部のスマートフォンのように、カバーに圧力を加えたときにたわむこともない。
既報の通り、ほかのAndroid搭載機器にはない、Nexus One固有の新しい機能には、2種類のマイクを使用する内蔵のノイズキャンセル機能や、LEDを使うことで、通知の種類に応じてさまざまな色を表示可能な光るトラックボールなどがある。
HTCの姉妹製品である「HTC Magic」や「HTC Hero」と同様に、Nexus Oneも物理キーボードを備えていない。それを補うため、「iPhone」の「Voice Control」のような、簡単な音声コマンドによって一部の携帯電話機能を起動できる新しい音声検索機能が搭載されている。われわれが少しテストしてみたところ、少なくとも通話発信や道順検索に関しては、全く問題なく機能した。道順検索では、「Google Maps Navigator」を使ったターンバイターンの道案内が起動する。
Nexus One固有の機能(少なくとも現在は)には、ほかに「Live Wallpapers」がある。これは、ユーザーのタッチ操作や再生中の音楽、ホーム画面内のユーザーの位置などに反応するアニメーション背景だ。Nexus Oneには、「Android 2.1」の一部として、10種類のLive Wallpapersが最初から含まれている。Live Wallpapersがバッテリ持続時間を縮めるかどうかは分からないが、その美しさから考えると、おそらくかなりのバッテリを消費するのではないだろうか。
ほかにも、ボリュームボタンは本体とほぼ同じ高さになっており、本体背面の金属部分には購入時に刻印してもらうことが可能である。
総合的に見て、Nexus Oneは素晴らしい小型ガジェットである。少なくとも、今の段階では、そう感じている。GoogleとHTCは2009年のホリデーシーズンに間に合わせることはできなかったが、2010年のスマートフォン市場にとって、これは期待を抱かせる始まりだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ