マイクロソフト、セブン-イレブン・ジャパン、富士ゼロックスの3社は12月25日、マイクロソフトの次期OS「Windows Vista」向けの新サービスとして、インターネットを経由したデジタル写真のオンラインプリントサービス「セブン-イレブン店頭プリント」を提供すると発表した。同サービスは、Windows Vistaの発売日となる2007年1月30日より開始する。
富士ゼロックス 取締役専務執行役員の小山眞一氏は、「現在すでにわれわれのマルチコピー機はセブン-イレブン店舗に設置されているが、これまではデジタルカメラに入っているメモリーカードを持ち込んでプリントする方法が主流だった。これからは印刷したい写真をオンラインで送るだけで、店舗にて印刷できるようになる」と説明する。セブン-イレブン 執行役員 商品本部 雑貨部長の蒲田靖氏は「セブン-イレブンの店舗は全国に約1万1000店舗。このサービスは、リアル店舗と自宅やオフィスと結ぶための第1歩となる」と話す。
セブン-イレブン店頭プリントは、Windows Vistaに搭載されている「フォトギャラリー」から、印刷機能で「セブン-イレブン店頭プリントで注文」というメニューを選択して利用する。このメニューを選ぶと、写真データが富士ゼロックスに送られ、ユーザーには8ケタの予約番号がメールにて送信される。ユーザーは、セブン-イレブン店舗に設置されている富士ゼロックスのマルチコピー機に予約番号を入力し、その場でセルフプリントができるという仕組みだ。
プリントには専用のフォトペーパーが使われる。料金はLサイズの写真1枚で30円。印刷する時点でコピー機に料金を入金するため、オンラインでクレジットカード番号などを入力する必要はない。予約番号の有効期間は1週間で、有効期間中は何度でも利用できるほか、予約番号さえあれば家族や友人でもセブン-イレブン店舗でのプリントが可能だ。
マイクロソフト 執行役常務 デジタルエンターテイメント パートナー統轄本部担当の堺和夫氏は、「PCからシームレスに写真印刷ができるほか、店舗での支払によってオンラインサービスと店舗決済が融合されることにより、ユーザーが簡単に写真プリントを注文できる環境が提供できる。これにより、写真プリント市場が拡大することが3社のねらいだ」と語った。