まもなくGoogleは、ウェブブラウザ「Chrome」第3ベータ版の配布を開始する。バグ修正、パフォーマンス改善、セキュリティ上の弱点の解決などが行われている。
GoogleのChromeプログラムマネージャーMark Larson氏は、米国時間10月29日夜に、新バージョンのリリースを告げる、Chromeのメーリングリストへの投稿で、「これから数日以内に、自動的にアップデートが行われるだろう」と記している。最新バージョンが入手可能かどうかは、Chromeの右上にあるスパナのアイコンをクリックして、「Google Chromeについて」を選択することで確認できる。
セキュリティの観点からは、Google Chromeの「0.3.154.9」バージョンで、ポップアップウィンドウの表示がなされる際に、実際に情報提供を行うサイトとは異なるウェブアドレスが表示されてしまうセキュリティ上の問題の解決が図られている。
Larson氏は「このセキュリティ上の脆弱性は、訪問者に重要な個人情報を明かさせるため、ウェブサイトの提供元を偽って伝えることに悪用される危険性があった」と述べている。
新たなベータ版で提供される、他の変更点としては、FlashやSilverlightなどのプラグインでの、パフォーマンスおよび信頼性の向上、タッチパッドによるスクロールのサポート、プロキシを仲介してウェブを閲覧しているユーザー向けの、パフォーマンスおよび信頼性の向上などが挙げられる。まだ現在は更新がなされていないものの、Chromeのリリースノートのページ上では、さらなる詳細が明らかにされる予定である。
また、Googleは、人々の生活を一層便利にするため、検索技術の利用を積極的に推進してはいるものの、セキュリティで保護された接続で閲覧できるウェブページ(https:で始まり、アドレスバーに鍵のマークがついている)の内容にまで、インデックスを作成するのは取りやめるほうがよいとの結論に達したようだ。Chromeのリリースノートに関する29日のブログ投稿で、Googleは「引き続きウェブサイトの訪問履歴を検索することはできるが、ページのコンテンツまで検索することはできなくなった」と明らかにしている。
別の変更点としては、以下のようなものがある。
- スペルチェッカーは、テキスト入力ボックス内の誤った綴りにもアンダーラインを引き、その単語を右クリックで辞書に加えることが可能になった。
- Googleは、外部からのサポートを得て、通常モードおよびプライベートブラウジングモードでの新たなウィンドウを開くプロセスを、「現在のページをコントロールする」というメニューから、「Chromeのコントロール」というメニューへと移動し、他のオプションと同じく、より整理が進んでいる。
- 「.exe」や「.dll」などの拡張子で終わる、実行可能なプログラムがダウンロードされると、Chromeは、ユーザーが本当にそのファイルをダウンロードしてもよいと確認するまで、一時的に異なったファイル名を付けるようになっている。ユーザーからの確認が得られなかったダウンロードに関しては、Chromeの終了時に自動削除される。
Googleは、9月初めに最初のChromeベータ版をリリースして、その後に、深刻なセキュリティ上の問題を解決するため、第2ベータ版をリリースした。
さらに、Googleは、十分なテストはなされていないものの、より早期のリリースが可能となる、開発者向けバージョンのChromeのリリースも行っている。最新ベータ版は、ダイアログボックスやメニューコマンドなどのテキストを、42カ国語に翻訳する新機能を除けば、ほぼ最新の開発者向けバージョンと同じものである。
筆者は、Chromeの開発者向けバージョンのリリースを、常にチェックしてきたが、今回のリリースノートでは言及されていない、別の変更点として、前バージョンのChromeのリリースよりも、JavaScriptのパフォーマンスが、より向上している点を指摘しておきたい。Googleは、Chromeの提供により、主に高速なJavaScriptを通じて、さらなる高速なウェブアプリケーション開発を支えていく野望を抱いている。
Chromeは、オープンソースプロジェクトであり、Googleは、新しいことには目がないユーザーに対して、Chromeの最新変更点を明示したリストの提供を行っている。現在のところ、Chromeは、まだWindows上のみでしか利用できないものの、Googleは、Mac OS XおよびLinux向けバージョンの開発にも取り組んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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