米国時間10月6日午前、Microsoftの「Windows Mobile 6.5」搭載携帯電話が発売され、それに対応する2つのモバイルサービスが正式に提供開始された。
6.5搭載携帯電話に新たに利用可能になるのは、「iPhone」や「BlackBerry」、そのほかの主要モバイルOS上で提供されているようなアプリケーションストア「Windows Marketplace for Mobile」と、「My Phone」と呼ばれるウェブベースのバックアップおよび共有サービスだ。
提供:Jessica Dolcourt/CNET
われわれは、6.5がリリースされるまでの期間、両サービスに関するさまざまな話を耳にしてきた。待望のWindows Marketplace for Mobileは、よく考え抜かれたモデルを採用しており、最終的にはウェブと携帯電話上の両方で利用可能なストアや、アプリケーション購入の際、ユーザーが支払い方法をクレジットカードまたは月々の電話料金への上乗せという2つの方法から選択できる柔軟な料金請求システム(通信キャリアによっては利用不可)に対応する予定だ。
さらに、購入後24時間以内であれば、無用なアプリケーションに支払った代金をユーザーに全額返金するセルフサービス式の返品ポリシーも設けている。もちろん、注意すべき点はある。システムの悪用を防ぐため、返金は1カ月につき1回に限られている。Windows Marketplace for Mobileは6日、29カ国でオープンする。
現時点ではWindows 6.5搭載携帯電話を入手する予定のない人のために、Marketplaceは2009年末までに、6.0および6.1搭載携帯電話からのダウンロードにも対応する予定だ。第2段階向けに計画されているほかの機能と同様に、Microsoftは11月中の対応を目指している。
My Phone
アプリケーションストアのMarketplaceと異なり、バックアップおよびメディア共有サービスのMy Phoneのことは、パブリックベータ版の頃から、よく知られている。ユーザーは、My Phoneのオンラインダッシュボードから、連絡先やカレンダー、テキスト、写真、動画(電子メールやアプリケーションは不可)にアクセスし、管理することができる。ローンチ当初は、「Windows Live」「Flickr」「Facebook」「MySpace」への写真のアップロードが可能で、いずれ大量アップロードやキャプション付与などの機能が追加される見通しだ。
新機能の大半は有料で、リモートからユーザーの携帯電話を発見し、セキュリティを確保することに重点が置かれている。米国内にいるユーザーは、携帯電話がサイレントモードやバイブレーションに設定されているときでも、強制的に着信音を鳴らすことができる。ユーザーはリモートから携帯電話をロックしてマッピング(これによって、携帯電話が起動し、マップ上に所在地が表示される)できるほか、究極の手段として、リモートから携帯電話内のデータを消去することも可能だ。My Phoneは、最後に確認された携帯電話の所在地を無料でユーザーに提示する。
My Phoneの有料機能は、アプリケーションパッケージと同様の扱いを受けており、Marketplace for Mobileで販売される。6日から11月末までの60日間、Microsoftは、My Phoneの商用機能を無料で限定的に試用できるキャンペーンを実施している。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ