「Firefox」の次期バージョンである「Firefox 3.6」は、ユーザーが右側に傾いている場合、それを検知して、同ブラウザ内で実行中のアプリケーションにその情報を伝えられるようになる。
なぜそれが可能になるかというと、Firefox 3.6は、マシン本体の向きを検知できる加速度計が搭載されたノートPCやモバイル機器について、それらの向きを検出できるようになるからだ。では、なぜこのような機能を追加するのだろうか。それは、同ブラウザ内で実行されるウェブアプリケーションがマシンの向きに関する情報を利用できるようになり、仮想的なビー玉がボード上を転げ回る迷路タイプのゲームや、それ以外のさまざまな設定のゲームにこの情報が役立つからだ。
Mozilla FoundationのエバンジェリストChristopher Blizzard氏は米国時間10月12日、次期Firefoxの方向認識インターフェースを発表した。
「Firefox 3.6の一部として追加している新機能の1つは、マシン本体の向きに関する情報が利用可能な場合に、ウェブページがその情報にアクセスできるという機能のサポートだ。最近の『MacBook』や『ThinkPad』の多くには、こうした情報を開示するデバイスやドライバが含まれている。われわれは、ドライバやデバイスが利用可能なLinux、Mac、そして一部のThinkPadに対するサポートを追加した」(Blizzard氏)
Mozillaは、同技術への取り組みをモバイル機器の分野でも進めている。この分野において、方向認識に対応したゲームは非常に重要だ。
Yahooは、同社の「BrowserPlus」ソフトウェアでブラウザベースの方向認識技術に取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ