Canonical、Ubuntu搭載Firefoxのデフォルト検索エンジンをヤフーに

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:編集部

2010-01-28 11:11

 「Ubuntu Linux」の開発を支援するCanonicalは、同社が出荷するバージョンの「Firefox」において、デフォルトで米Yahooの検索結果を使用する提携契約を結び、新たな収益源を獲得した。

 今回の動きは、Mozillaの手法を採用したものだ。FirefoxはデフォルトでGoogleに検索トラフィックを送信するようにセットアップされており、Mozillaの売上高(2008年は7900万ドル)の大半は、これによって発生する検索広告売上の分配金である。

 「Canonicalはレベニューシェアリング契約について、Yahoo!と交渉した。そして、この売上は、CanonicalはUbuntuおよびUbuntuプラットフォームのオープンな開発を続けるための開発者とリソースを提供する助けとなる」とCanonicalのRick Spencer氏は米国時間1月26日、メーリングリストで述べた。

 両社の提携によって、奇妙な同盟関係が生じる可能性がある。なぜなら、YahooはLinuxの最大のライバルであるMicrosoftと検索に関する提携で合意しているからだ。ただし、この契約はまだ規制当局の承認を得られていない。

 Canonicalは4月にリリース予定のバージョン10.4、つまり「Lucid Lynx」(開発コード名)から今回の合意内容を実施する予定だ。Spencer氏によれば、ユーザーが別のデフォルト検索エンジンを選択している場合、同ソフトウェアはデフォルト検索エンジンを変更しないという。

 Canonicalは経営陣の刷新に取り組んでおり、3月1日までに創設者のMark Shuttleworth氏が辞任し、最高執行責任者(COO)のJane Silber氏がその後任に就くことになっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]