サンフランシスコ発--アプリケーションの発見は、爆発的に拡大するモバイルコンピューティング市場において、ますます大きな問題の1つとなっているのかもしれない。しかし、Googleは2010年中に、ウェブアプリケーションの発見に関する自社独自の取り組みをローンチする計画だ。
Googleは米国時間5月20日、Google I/Oカンファレンスの第1日目に「Chrome Web Store」の計画を発表した。これは、「Chrome」と「Chrome OS」のユーザーに、一種のワンストップのウェブアプリケーションストアを提供するというアイデアである。ユーザーはブラウザやChrome OSコンピュータを通じて一所に集められたウェブアプリケーションのリストにアクセスし、ストア内でアプリケーション代を支払うことが可能となる。
Appleの「App Store」やGoogleの「Android Market」のような印象を受けるとすれば、それは概念が似ているからだ。商品棚でかつて見られた収縮包装されたソフトウェアの時代は終わってしまった、とGoogleの製品管理担当バイスプレジデントで、Chrome OSプロジェクトの主要アーキテクトの1人であるSundar Pichai氏は述べた。
Pichai氏は、ウェブアプリケーションのレーティングを一括してできる場所を見つけるのは非常に難しいと述べる。Chrome Web Storeは、Chrome OS搭載ネットブックユーザーはどうやってデバイスにアプリケーションを追加するのかという疑問に対する主な回答となるだろう。
しかし、これは、排他的な方法とはならないとPichai氏は述べる。つまり、同氏によると、ウェブはウェブであり、ウェブアプリケーションはウェブのどこからでもダウンロードしてインストールすることができるという。その他のブラウザも同様にこのテクノロジに対応する道を選択すれば、Chrome Web Storeに接続できる予定となっている。
Googleは、Chrome Web Storeを通じて生み出された売り上げの70%を開発者に提供する予定だ。Pichai氏は明示的には認めていないが、支払いは「Google Checkout」を通じて処理されることになりそうだ。
Chrome OSを搭載したネットブックが2010年末に向け準備が整った際に、Googleが直面する大きな課題の1つは、必要となる包括的なコンピューティング体験はすべて、ウェブで見つけることができるということを、懐疑的な消費者に納得させることだろう。Chrome Web Storeはこの点で役立つだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ