アマゾン、企業のメール管理を簡便化する新サービス「Amazon SES」を発表

文:Don Reisinger(Special to CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、高森郁哉

2011-01-26 10:57

 Amazon Web Services(AWS)は、電子メール業界に狙いを定めている。

 新たな「Amazon Simple Email Service(Amazon SES)」は、同社の既存のAWSツールと統合され、導入した企業が業務内で電子メールを管理しやすくなるよう設計されている。

 AWSは米国時間1月25日、Amazon SESが「マーケティングおよびトランザクションに関するメッセージ」に的を絞っていると述べた。このプラットフォームは、社外への送信メッセージを精査してインターネットサービスプロバイダー(ISP)の基準を満たしていることを確認し、受信者のスパム用フォルダに振り分けられないにする。AWSはまた、通知システムも売りにしており、同システムが顧客へ「不達で戻るバウンスメール、送信試行の失敗と成功、スパム申し立て」を警告するという。

 Amazon SESのユーザーは、データの最初の1Gバイトを無料で受信できる。さらに、Amazon.comのクラウドサービス「Amazon EC2」やアプリケーション管理サービス「AWS Elastic Beanstalk」を利用しているユーザーは、1日に2000件の電子メールを無料で送信できる。その後は、電子メール1000件につき10セントが課金される。また、この電子メールプラットフォームを通じて受信するデータ1Gバイトにつき10セントが課金される。電子メールで送信するデータの料金は、1カ月に利用するデータ量に応じて、1Gバイトにつき8セントから15セントまでとなっている。

 Amazon SESは現在ベータ版だが、顧客はすでに登録可能になっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]