Mozilla、「Firefox」の新版公開サイクルを短縮へ--年内にバージョン7公開の可能性も

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、小林理子

2011-02-08 11:38

 Mozilla Foundationは、「Firefox」に関して2011年に新たな計画を用意している。それは、新版のリリースサイクルを早めることだ。

 Mozillaは、今後数週間のうちに「Firefox 4」を公開する予定となっている。またFirefoxのドラフト版ロードマップを見ると、MozillaでFirefox担当ディレクターを務めるMike Beltzner氏は、2011年にバージョン5、6、7をリリースすることも提案している。こうしたリリースサイクル短縮の方針は、Googleの「Chrome」が先駆けとなってブラウザ市場で進められたもので、比較的小さな変更がこれまでよりも頻繁に公開されることを意味する。

 ちなみに、「Firefox 1」は2004年、「Firefox 2」は2006年、「Firefox 3」は2008年に公開された。Firefox 4は、期待されていた2010年中の公開が延期となり、2011年2月末に設定されている公開予定日も見送られる可能性がある。

 スケジュール短縮の狙いは、新機能をより迅速にユーザーに届けることによってFirefoxの競争力を高めることにある。Beltzner氏は、次のように述べている。

 われわれはブラウザ市場を再活性化することに成功し、ウェブアプリケーションの開発者とユーザーのいずれにも恩恵をもたらす競争と革新を生み出した。競争の激しいこの新たな市場は、Firefoxが引き続き成功を収める上での課題を提示しており、われわれは2011年も、これまでのようにウェブに対するわれわれのビジョンを実証できるよう、ユーザーを引き付ける製品を確実に提供できなければならない。そのためにわれわれは、次のことを実行する必要がある。

  • 安定性が高く反応の速いブラウザを提供する。
  • 最新のデスクトップおよびモバイルハードウェア向けの製品を構築する。
  • ユーザーがウェブを最大限活用できるよう支援する、一連のシンプルな機能や体験を提供する。
  • アプリケーション開発者やユーザーに強く求められているウェブ技術をサポートする。
  • こうした技術上の改善点を迅速にユーザー基盤に提供する。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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