FCC、無線通信業界への調査を正式に開始

文:Declan McCullagh(CNET News) 翻訳校正:中村智恵子、小林理子

2009-08-28 11:03

 米連邦通信委員会(FCC)は米国時間8月27日、無線通信業界における革新状況を調査することを満場一致で決定した。この動きにより、先だって「Google Voice」がAppleの「App Store」への登録を拒否された問題などの議案で、更なる通信業者への規制と政府の介入につながる可能性がある。

 2人の共和党議員を含むFCCの5人の委員全員が無線通信業界に対する2つの調査を認める票を投じた。1つは競合および革新の状況を広範囲に調査すること、そしてもう1つは、料金明細を明確にするという規定が、月額電話料金で何に対する支払いをしているのかをユーザーに確実に伝えるものになっているかについて評価するものだ。

 27日の委員会での投票は、将来の連邦法制定に向けた小さな第一歩にすぎない。正式調査がなされたからと言ってそのまま新しい規制に結びつくわけではないが、FCC委員長Julius Genachowski氏は、委員会が無線革新の追求に「容赦ない」姿勢であることを強調した。米国の大手無線通信業者を代表する組織CTIAは、同業界が非常に競争的で革新的であると語っている。

 可能性として1つは、割り引き付き契約で縛らない端末を販売することを、FCCが携帯プロバイダに義務づけることが考えられ、これは2008年に民主党が提出した法案が要求した内容だ。他には携帯電話事業者と携帯機器メーカー間の独占契約を終了させることで、例えばAppleとAT&Tが結んでいる契約などがこの対象となる。

 FCCはすでに、Googleが現在もGoogle VoiceアプリケーションをApp Storeに登録できずにいる問題に介入している。先週AT&TはGoogle Voiceの登録には関与していないとFCCに語っており、Appleは単にまだ承認されていない状態だと説明している。

 CNET NewsはGoogleがFCCに対して記した返答書を公開しているが、ここには同アプリケーションが承認されない理由は説明されていない。

 AT&Tが関与していないとすれば、FCCは介入する法的権限を持たない可能性がある。ワシントンの米連邦控訴裁判所がブロードキャストフラグの一件ですでに裁定を下しているとおり、FCCは少なくとも米議会から明確に認められていない限り、通常コンピュータハードウェアにまでは権限がおよばない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    レガシーデータ基盤からの脱却が AI 活用の鍵--先進企業に学ぶクラウド移行の成功事例

  2. ビジネスアプリケーション

    AI 人材育成を単なる研修で終わらせない--事業を動かす AI スキル構築の 5 つのステップ

  3. ビジネスアプリケーション

    汎用 AI をビジネス仕様に。業務データを活かす AI アプリ開発の新しい前提「データ基盤」

  4. 仮想化

    コンテナ化だけで十分なのか。商用パッケージ運用の負荷を左右するOpenShiftの価値

  5. 経営

    月15万円から始めるSOC。セキュリティ人材を雇えない企業の、取引を止めない経営判断

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]