無線ネットワーク機器のAruba Networksは米国時間1月9日、マルチベンダーネットワーク管理のAirWave Wirelessを買収すると発表した。
AirWave(本社:カリフォルニア州サンマテオ)は複数のメーカー製の機器を使用するための無線ネットワーク管理ソフトウェアを販売している。これらの技術提携企業には、過去1年半でAruba自身のほかに、Colubris Networks、Avaya、AirMagnet、Juniper Networks、IBMのTivoli、Hewlett-Packard OpenViewといったライバル企業も加わっている。
Arubaは総額3700万ドルの株式と現金でAirWaveを買収することに合意したと発表した。買収後、AirWaveはArubaの事業部門になる。Arubaで欧州、中東およびアフリカ地域のマーケティングのトップを務めるRoger Hockaday氏によると、AirWaveは引き続きマルチベンダー管理に焦点を当てていくという。
「企業を買収してそれを解体し、ただ利益を得るだけというのはわれわれの本意ではない。当社が実行しようとしているのは新しい市場に参入することだ」とHockaday氏は9日に述べている。「AirWaveは引き続きマルチベンダー管理に100%注力していく。今後はArubaの資源を利用することができるだろうし、管理対象となるベンダーや製品の数を拡大してもらいたいと思っている。そして、今後もネットワーク管理におけるスイス(中立国)でありつづけてもらいたい」(Hockaday氏)
Hockaday氏は「Arubaの一部の顧客でさえAirWaveを使用してArubaのキットを管理している」ことを認めており、同氏によるとネットワーク管理は無線ベンダーにとってこれまで「アキレスのかかと」(弱点)になりがちだったという。
メーカーは無線機器の設計やコントローラのアーキテクチャに労力を注ぐ傾向があるとHockaday氏は言う。「そのような領域に注力してきた結果、ユーザーインターフェース、レポーティング機能、診断機能は有線ネットワークのような成熟したプラットフォームと比べて洗練されていない可能性がある。それを補うのがAirWaveの使命なのだ」(Hockaday氏)
Gartnerのようなアナリストは企業に対して、多種多様なネットワーク要件を1社のメーカーでまかなうよりも、購入時点で自社のニーズに合った最善の製品を選択するようにアドバイスするケースが多いとHockaday氏は示唆する。「しかし、それらの機器をすべて管理できる管理プラットフォームが必要だ」とHockaday氏は言い添える。
Aruba(本社:カリフォルニア州サニーベール)は「(AirWaveの)スタッフ全員」を引き継ぐ意向であるとHockaday氏は述べている。「役職が1つや2つ重複するかもしれないが、われわれは彼らの経験を必要としている。今後も引き続き各自の分野でエキスパートであり続けてもらいたい」(Hockaday氏)
Hockaday氏はさらに、取引は3月には成立する見込みだとも述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
関連情報
-
アルバネットワークス、モトローラの子会社2社を相手取り対抗訴訟 [From CNET Japan]
8月にモトローラの子会社2社から特許権侵害で訴えられていたアルバネットワークスが対抗訴訟に踏み切った。2社は数年前からアルバネットワークスの技術に接する機会がありながらこれまで提訴しなかったと、アルバネットワークス側は主張している。 - 通信機器メーカー各社、「NetWorld+Interop」で企業向けWi-Fi新製品を発表へ [From CNET Japan]
- Aruba Networks
- AirWave Wireless
- AirMagnet
- IBM
- Hewlett-Packard
「業界動向」 の新着情報
-
「Google Books」をめぐる和解について米司法省が調査を開始
米司法省は、特定書籍のデジタル出版権に関してGoogleと出版社団体の間で合意した和解について、独占禁止法違反関連で正式な... - 「Windows 7」:事前予約割引とFamily Packの不確かな存在にユーザー困惑
- MS、最大半額の大規模データセンター向け統合運用管理ライセンスを発表
- シマンテック、アジア太平洋地域における中小企業のセキュリティ課題をレポート
- シマンテック、中小企業に関するIT調査を発表:57%がIT費用増加と回答
- 業界動向 一覧へ »
「企業情報」 のバックナンバー
-
【3日市況:後場】欧州系年金の買い支えと商品投資顧問の買戻しによる高値引け
3日の日経平均は、前日比-60.08円(-0.61%)の9816.07円と前日比マイナスながら本日の高値で引けた。米株市場が3連休ということもあり7月1日から売り下がってきた大口投資家の買戻しによる利益確定により高値引けしたものと見られる。 -
「クリーン技術投資は再び増加傾向へ」--Cleantech Group報告書
-
【3日市況:前場】円安の流れを受け輸出関連銘柄中心に買戻し
-
【2日市況:後場】幅広い銘柄が売られ反落 材料待ちの展開
-
グリーンピース、優良環境企業ランキングの最新版公開--第1位はNokia
- 企業情報 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
セキュリティ事件簿
情報セキュリティをおろそかにすると…… -
バズワードの裏側みてみませんか?
SaaSにSOA、仮想化までビジネス視点からバズワードを斬ります
企画特集
-
SOA、BPM、SaaS −今、企業に必要なこと
ビジネス・アプリケーションの今を網羅する特設サイト -
今注目の「サジェスト検索」−デモ掲載中
システムのユーザビリティに革命を起こす技術とは -
ロリポップ!がリニューアル
【第1回】創業者の家入一真氏が語る誕生秘話!! -
セキュリティ&ユーザ事例【SIer Club】
最新のセキュリティ情報と提案事例が満載 -
【徹底対談】運用管理ツールの賢い使い方
市場背景〜仮想化管理までアナリストが解説! -
インターネット上の悪意を未然に防ぐには?
ブラウザに備わったセキュリティ機能を徹底解説 -
ストレージメディア特設サイト開設
仮想化環境において最適なソリューションを! -
中小企業のセキュリティリスクとは?
導入する側・される側 得するセキュリティ製品 -
仮想環境を実現するソリューション特集
仮想化導入時、こんなところ気にしてますか? -
ESBでIT投資の無駄を劇的に解消する
IBM IMPACT 2009を徹底レポート! -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
◆エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新◆
不況下でも急成長の秘訣とは?注目企業の取組みも公開! -
パンデミック対策特集
2009年のパンデミック発生から再考する事業継続計画 -
そのストレージで仮想化に対応できますか?
メリット盛りだくさんのサンのオープンストレージ製品 -
集積度も性能も、業界最高水準のブレードPC
サーバの実装技術を、シン・クライアントへ応用 -
サーバー監視・運用のコストを削減するには
エージェントレス方式を用いたパトロールクラリスで -
■ストレージ容量50%削減保証■
ネットアップによる削減保証キャンペーン実施中 -
エンタープライズにおけるSUSEの強み
次世代データセンターの基盤は11だ。 -
サービス・ドリヴン・データセンター
コスト効果の高いデータセンター構築には?
ZDNet Japanからのお知らせ
- ご回答にはCNET_IDご登録が必要です。
-
7. ホットスポットと同時並列性分析について
この3分間のビデオは、Intel Parallel Studioの一部であり、アプリケー... -
8. Valarray
この5分間のビデオでは、Intelコンパイラの1次元Valarrayデータ構造に対...
幸い今回は弱毒性で大事には至らなかったが、まだ油断はできない。企業活動を停止すると、大きな経済的損害や社会的信用の低下を招いてしまう。
サーバやOS、アプリケーションなどの世界ではオープンソーススタンダードが市場を牽引する現在、ストレージの世界でもオープン化の流れが始まっている。 
