NVIDIAは米国時間2月4日、Ageiaを買収する計画を発表した。買収後は、Ageiaの「PhysX」技術を自社グラフィックチップ「GeForce」に統合する計画だ。
AgeiaのPhysXチップは、ソニーの「PLAYSTATION 3」で採用されており、殺したり殴ったりする動作を生々しく表現するのに重要な技術で、ロケットグレネードで燃料タンクを狙ったらどうなるのかを熟知しているビデオゲーマー世代を満足させている。爆発、噴煙、霧といったイベントを表現するのに要求される処理能力は膨大なレベルであり、使用感を改善させるには、それのみを目的としたスタンダロンチップが必要となる。
PhysXは、PLAYSTATION 3、「Xbox 360」「Wii」の最新ゲーム機の3機すべてに搭載されており、PCゲーム用アドインカードでも利用されている。開発者は、パフォーマンスを引き出すプロセッサを念頭においてゲームを開発しなければならず、PhysXをサポートしたゲーム機およびPCゲーム用ゲームタイトルはすでに140以上ある。
Ageiaは、PhysXプロセッサの役割を「Gaming Power Triangle」の1つだと表現している。このトライアングルとは、CPU、NVIDIAまたはAdvanced Micro Devices(AMD)傘下のATIのGPU、そして「物理演算部分」のPhysXという。Ageiaはウェブサイトで、「トライアングルの3つ目であるPhysXが『躍動し、影響し合うことで』、ゲームを、ダイナミックな動きとインタラクションを備えた次のレベルに押し上げる」と書いている。
だが、数年後にはこのトライアングルも消滅するであろう。InelとAMD、NVIDIAはそれぞれ、(繰り返しタスクの処理が極端に速い)グラフィックスチップの利点と、汎用PCプロセッサの柔軟性を結びつけることを目標としたチップの設計に取り組んでいる。Intelの「Larrabee」プロジェクトやAMDの「Fusion」プロジェクト、NVIDIAの「CUDA」の開発はこうした目標への初期のステップである。
NVIDIAのDerek Perez氏によると、NVIDIAは現在、PhysXテクノロジをGeForceグラフィックスチップに「できるだけ早く」統合することを計画しているという。これは、チップ設計における長年にわたるトレンドである。コストや複雑さの理由から独立した役割を占めるために使われるPhysXのようなチップが、メインプロセッサに最終的に統合されるという流れだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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