ストレージ大手のEMCは米国時間2月21日、元Microsoft幹部のPaul Maritz氏が創設したクラウドコンピューティング関連の新興企業Piを買収すると発表した。
買収は全額現金で行われるが、具体的な買収額は明らかにされていない。
Maritz氏は、EMCがPi買収後に新設するCloud Infrastructure and Services部門の社長兼ゼネラルマネージャーに就任する予定。
非公開企業のPiは、およそ100人の従業員を抱えており、現在オンライン個人情報管理サービスのベータテストを行っている(PiはPersonal Informationの略)。
Piのウェブサイトによると、現在同社が開発中のソフトウェアは、ユーザーがオンラインあるいはローカルに保存されている情報の管理、共有、公開を可能にすることを目的としているという。
EMCによると、Piは同社の「クラウドインフラストラクチャ」戦略に合致するという。クラウドコンピューティングとは、ウェブで実行され、サービスとして提供されるアプリケーションを構築したり、実行するという考え方だ。
EMCのグローバルマーケティング担当最高技術責任者(CTO)であるChuck Hollis氏は自身のブログで次のように述べている。「(クラウドコンピューティングという)新しい分野で成功するためには、全く異なる技術基盤(およびビジネスモデル)が必要だ。これは、従来のIT分野のその他の部分とは全く異なる点だ」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ