Amazon.comが米国時間4月23日、2008年第1四半期の決算を発表した。エレクトロニクス製品や雑貨類の好調な売り上げも手伝って、予想を上回る好決算になっている。
オンライン小売り大手のAmazonはまた、第2四半期および2008年通期の業績見通しも明らかにした。いずれも現段階でのウォール街アナリストの予測を上回る強気の数字になっている。
しかしながら、Amazonの株価は同日の時間外取引で約4%値を下げ、77.77ドルとなった。
第1四半期、Amazonは前年同期比30%増の純利益1億4300万ドル、希薄化後の1株あたり利益に換算して34セントを計上した。売上高は前年同期から37%増加して41億3000万ドルとなった。
Thomson Reutersのまとめによると、ウォール街の事前予測の平均は、1株あたり利益が32セント、売上高が40億8000万ドルというものだった。
Amazonは同四半期、全世界でエレクトロニクス製品と雑貨類の売り上げが好調で、これらのカテゴリーでは前年同期から56%増加して14億8000万ドルの売上高をあげている。
また、メディア関連商品の売り上げは全世界で25億4000万ドルに達し、前年同期から28%増加した。
同社の最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏は、声明で「第1四半期における売り上げの伸びは、低価格化と、即日出荷できる在庫品を非常に多く取りそろえたことに牽引された。われわれは顧客に感謝している」と述べている。
さらに第2四半期および2008年通期の見通しに目を移すと、Amazonは、売り上げでも利益でも、Thomson Reutersがまとめたウォール街の予測平均より強気の値を示した。
第2四半期の売り上げは38億4000万ドル程度になるというのがウォール街の見通しだが、Amazonはこの数字を上回る38億7500万ドルから40億7500万ドルの売上高を見込んでいる。
また、第2四半期における営業利益は、1億2530万ドルというのがアナリスト予測の平均値だが、Amazonでは1億2000万ドルから1億6000万ドルの範囲になるとの見込みを示した。
通期の営業利益については、Amazonは、現時点でのアナリスト予測を上回る7億4000万ドルから9億4000万ドルの範囲になるとの見通しを示している。ウォール街でのアナリスト予測の平均は6億6230万ドルだった。
通期の売上高について見ると、ウォール街の予測は193億ドルで、これに対してAmazonの予測は191億ドルから200億ドルの範囲となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ