Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏が買収提案に対する回答期限として設定した期限の米国時間4月26日は、何のニュースもないまま過ぎていった。Ballmer氏は、期限までに両社の意見の乖離が解決できない場合、買収の手法を変えることを示唆している。
YahooとそのリーダーJerry Yang氏は、2月1日に提示された買収額である1株あたり31ドルに、抵抗を示し続けている。だが、ほかに買収を狙う企業が現れているわけでもないため、Microsoftにとっては現段階で買収提示額を引き上げる理由もない。
米国時間4月25日、Microsoftの最高財務責任者(CFO)Chris Liddell氏は自社の見解を繰り返し、「この交渉のスピードには失望している。スピーディな交渉を促進するため、道理をわきまえた人なら誰もが非常に寛大と評価するであろう提案をしている」と述べている。また、同氏は、Yahooの株主に提案を持ちかけるのでなく、この案件から手を引いて当初の「有機的な」戦略に立ち返ることも示唆している。
Wall Street Journalの記事には、Microsoftが手を引いた場合、Yahooの株価は25日の終値26.80ドルから下落するだろうと書かれている。Microsoftの提示価格1株31ドルはYahooの株価が19.18ドルだったときに(62%のプレミアムを付けて)設定されているから、Yahooは発表したばかりのYahoo Open Strategy以外にも何かを準備しておく必要がありそうだ。
現在のところ、YahooはAOLと手を組むことを代替の選択肢として考えていそうだが、これは余計にリスクの高い道である。 検索分野でGoogleがリードを広げ続ける中、技術プラットフォームとユーザーエクスペリエンスの両方を徹底的に見直そうとしている。
Kara Swisher氏はYahooの幹部が27日に集まる可能性や、Microsoftが最終的な戦略を来週にも決定する可能性に触れている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ