Complete Open Integrated―これがOracleの強みだ。買収した製品をOracleならではの資本力によるR&D投資で強化、オープンな規格に対応させ、SOAやAIAで統合していく。この戦略でNo.1を獲得する。これが同社の戦略となっている。
Oracle OpenWorld 2008の実質的な皮切りとなる2日目が開始。Charles Phillips社長のキーノートではいつもどおり、「Complete Open Integrated」のメッセージが強調された。
同氏に続いては製品開発担当のExective Vice PresidentであるChuck Rozwat氏が登場、Oracleが3年かけて開発したという全く新しいコラボレーションサーバー「Oracle Beehive」がお披露目された。これは「Complete Open Integrated」なOracleだからできた製品だ。
マーケットにはすでにコラボレーション製品がいくつも存在している。ここに来て、Oracleが新しい製品を投入する意味は何だろうか?
既存のコラボレーション製品は、個々のアプリケーションやツールとして個別に存在するもので、統合された「基盤」としての意味合いは弱かった。ここに対して、Oracleは同社のCompleteな製品群の中からコラボレーションに必要なものを選んで統合(Integrate)された状態で提供する。さらに、クライアントソフトをはじめとして周辺製品との接続互換性も提供する(Open)。これがOracleがコラボレーション製品市場で提供できる強みだ。
つまり、Beehiveは「CompleteでOpenでIntegratedな、Oracleならではのコラボレーション製品」となる。
「(Exchangeやメールサーバー、掲示板といった)それぞれのコラボレーションツールごとにデータベースやアプリケーションがあり、管理手法も異なる」とChuck Rozwat氏、Beehiveは「こうした病気のような企業のコラボレーション基盤を解決する」(同氏)とする。
統合されている一方で、オープン性を活かし、既存の製品との統合も可能。たとえば、ディレクトリはサードパーティ製品で置き換え可能とし、メッセージやカレンダーはExchangeと共存させることができる。
また、OutlookやThunderbird、Apple Mailといったデファクトスタンダードのクライアント製品を自由に選択できる。
「こうした既存のクライアントが使えるだけではない。Beehiveにはこれらのクライアントをより強力なコラボレーションツール変える力がある」とChuck Rozwat氏。
Beehiveの持つECM(Enterprise Contents Management)機能に保存されたドキュメントに、Outlookクライアントからアクセスするといったことが可能になる。「こうした機能によって、ただのOutlookがパーソナルワークスペースになる」(Chuck Rozwat氏)
さらに、このワークスペースをチーム単位に広げることも可能。チームの共有ドキュメント置き場を作成、全員で同じドキュメントにOutlookからアクセスするというわけだ。このドキュメント置き場には各自のデスクトップからドラッグアンドドロップでドキュメントをコピーすることもできる。
ここに置かれたドキュメントに対してセキュアな管理を行うことができるのも特徴。そう。「IntegratedでSecureなことがBeehiveの特徴だ」(Chuck Rozwat氏)。
たとえば、ワークスペースから消去すると、ワークスペースからデスクトップにコピーしたファイルに関しても開けなくすることもできるといったアクセスコントロールをかけることができる。
ほかにも、Lotus Notesが持っていたEUC(End User Computing)の特徴を、オープンな形にして引き継いだ開発環境などを備える。
同社のコラボレーション製品といえば、これまでOracle Collaboration Suiteがあった。Beehiveはこの後継という位置づけとなる。なお、Oracleによって買収されたBEAがオープンソースとして寄贈したApache Beehiveとは関係ない。
Beehiveに関してより詳しい情報はイベントレポートを通じて引き続きお届けする予定だ。
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