中国におけるGoogle運営のプレジデントで、同社とMicrosoftの人材採用をめぐる熾烈な争いの焦点でもあった李開復氏が、9月中にGoogleを去ることになった。
Googleが米国時間9月3日の夕方に認めたところによると、2005年にMicrosoftを離れて、中国におけるGoogleの運営を引き継いだ李氏は、Googleを退職して、自身のベンチャーを立ち上げることになっており、後任にはGoogleの職員が就くという。李氏の退職は、Wall Street Journalが最初に報じた。
李氏は自身の退職を発表する声明の中で「非常に強力な指導部ができたため、自分のキャリアを次の段階に進める上で今がとてもいいタイミングのように思えた」と述べている。
音声認識技術の専門家である李氏は、1990年代後半にMicrosoftの中国研究所を立ち上げ、Microsoftに入社する前は、Silicon GraphicsやAppleに勤めていた。Google入社前は、ワシントン州レドモンドのMicrosoft本社で、新しい検索技術の研究に従事していた。
Googleが2005年7月に李氏の雇用を発表すると、Microsoftは、李氏が同氏とMicrosoftとの契約の一部である1年間の非競争契約に違反しているとして、即座にワシントン州裁判所に李氏とGoogleを訴えた。その後、Googleはカリフォルニア州裁判所で反訴を提起した。Microsoftは2005年12月にGoogleと和解したが、和解条件は公表されなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ