新日鉄ソリューションズは1月26日、Google Earth Enterpriseをプラットホームとして日本国内向けにコンテンツ配信サービスを提供するデジタル・アースへ出資したことを発表した。出資比率は17.0%。今回の出資により、同社はデジタル・アースが展開する事業との連携を強化していきたいとしている。
デジタル・アースは2005年9月設立以降、衛星画像、航空写真、地図、高さ情報(標高)、都道府県名および行界区分、道路、河川といった情報を組み合わせ、日本全土の膨大なデータを3D表示して閲覧できるサービスを提供している。今回の提携に併せて、コンテンツ配信サービスに使用している配信サーバを新日鉄ソリューションズが保有するデータセンターに移設するという。これにより、セキュリティや可用性の観点から、コンテンツ配信サービスの信頼性をより高めることができるとしている。
新日鉄ソリューションズは、これまでクラウドコンピューティングをITビジネスにおける第4の潮流と位置づけて、2008年4月からクラウド環境をユーザーに先駆けて導入し、自社内での利用を進めると同時に、ITインフラサービス「absonne/アブソンヌ」を中心にクラウドへの取り組みに注力してきた。同社では、今後もさまざまなパートナーとの連携を通じ、クラウドコンピューティングサービスを加速して展開していくとしている。