ドイツのソフトウェアメーカーSAPは現地時間5月12日、Sybaseを現金約58億ドルで買収する予定であることを明らかにした。
SAPは、1株あたり65ドルを支払うと述べたが、これは、過去3カ月にわたるSybase株の平均取引価格に44%のプレミアを付けた金額となる。カリフォルニア州ダブリンに拠点を置くSybaseの取締役会は、今回の取引を全会一致で承認している。しかし、同取引については、規制当局と株主の承認が今後必要となる。
「この取引で、市場をリードするソリューションを莫大な数のモバイルユーザーに対して利用可能にし、世界最高級のビジネスソフトウェアと世界最高級のモバイルインフラストラクチャプラットフォームが組み合わさることにより、SAPは対応可能な市場を劇的に拡大することになる」と共同最高経営責任者(co-CEO)のBill McDermott氏は声明で述べた。
SAPは、「各組織の製品ロードマップのサポートを継続」して、両企業の開発機構を完全に維持する予定であると述べた。Sybaseは、「Sybase, an SAP Company」の名称の下、独立部門として活動する。Sybaseの経営チームが今後も継続して事業を運営する。
買収は第3四半期に完了する見通しとなっており、この取引はSAPの決算に即時計上される、と両社は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ