Finjan、マカフィーなどセキュリティ企業5社を特許侵害で提訴

文:Lance Whitney(Special to CNET News) 翻訳校正:湯本牧子、福岡洋一

2010-07-16 12:29

 現在はM86 Securityの傘下にあるセキュリティ企業Finjanが、同社の特許を侵害しているとして、McAfee、Symantec、Webroot Software、Websense、Sophosの5社を提訴した。

 Finjanは、損害賠償金を要求しているほか、上述のセキュリティ企業5社に対する、当該特許に関連する疑いのあるソフトウェアの販売差し止め命令を求めている。

 この訴訟は、2件の特許をめぐって米国時間7月12日にデラウェア州の米連邦地方裁判所に提訴された。

 1件は米国特許第6092194号「悪意のあるダウンロード可能なファイルからコンピュータおよびネットワークを保護するシステムと方法」で、インターフェースとセキュリティポリシの両方で、ダウンロードされたファイルが安全か疑わしいかを判断する。

 もう1件は米国特許第6480962号「悪意のあるダウンロード可能なファイルから実行中のクライアントを保護するシステムと方法」で、疑わしいとみられるダウンロード可能なファイルからアクションを定義する。

 1件目の特許は、Security Computing(現在はMcAfee傘下)に対する訴訟で、2008年の陪審による判決に一定の効果を及ぼした。Finjanはこの訴訟で、最終的に賠償金1380万ドルを手にしている。

 セキュリティ製品を提供していたFinjanは、2009年末にM86に買収されたが、各種の特許をなおも保持している。2005年にはMicrosoftがFinjanのセキュリティ関連特許のライセンスを取得し、Finjanは当時、これを契機に他の企業とも同様の取り決めを交わす意向を明らかにしていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. 運用管理

    IDCレポートが明かす、AI時代において「プライベートAIインフラ」が企業競争力に果たす役割と効果

  3. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]