現在はM86 Securityの傘下にあるセキュリティ企業Finjanが、同社の特許を侵害しているとして、McAfee、Symantec、Webroot Software、Websense、Sophosの5社を提訴した。
Finjanは、損害賠償金を要求しているほか、上述のセキュリティ企業5社に対する、当該特許に関連する疑いのあるソフトウェアの販売差し止め命令を求めている。
この訴訟は、2件の特許をめぐって米国時間7月12日にデラウェア州の米連邦地方裁判所に提訴された。
1件は米国特許第6092194号「悪意のあるダウンロード可能なファイルからコンピュータおよびネットワークを保護するシステムと方法」で、インターフェースとセキュリティポリシの両方で、ダウンロードされたファイルが安全か疑わしいかを判断する。
もう1件は米国特許第6480962号「悪意のあるダウンロード可能なファイルから実行中のクライアントを保護するシステムと方法」で、疑わしいとみられるダウンロード可能なファイルからアクションを定義する。
1件目の特許は、Security Computing(現在はMcAfee傘下)に対する訴訟で、2008年の陪審による判決に一定の効果を及ぼした。Finjanはこの訴訟で、最終的に賠償金1380万ドルを手にしている。
セキュリティ製品を提供していたFinjanは、2009年末にM86に買収されたが、各種の特許をなおも保持している。2005年にはMicrosoftがFinjanのセキュリティ関連特許のライセンスを取得し、Finjanは当時、これを契機に他の企業とも同様の取り決めを交わす意向を明らかにしていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。