NEC(金杉明信社長)は5月31日、オープンソースソフトウェア(OSS)のサポートビジネス拡大に向け、4社と提携したと発表した。保守サポートを提供するミドルウェアを増やすほか、OSS関連技術者育成プログラムも始める。サポートビジネスを中心としたOSS関連事業で、今後3年間に500ユーザーの獲得、売上高5億円を目指す。
今回提携した企業は、(1)米JBoss(ジョージア州、マーク・フルーリCEO)、(2)ミラクル・リナックス(佐藤武社長)、(3)米Twin Sun(カリフォルニア州、松尾正信会長)、(4)SRA(鹿島亨社長)の4社。
JBossとは、JBossの提供するアプリケーションサーバー「JBoss AS」および「Tomcat」の保守サービスを提供することで提携。7月からサービスを開始する。ミラクルリナックスとは、ファイル、ディレクトリサーバーである「Samba」と「OpenLDAP」で構築するファイルサーバーシステムのパッケージソリューションの提供で提携する。導入支援や技術支援などの面でも協業し、6月からサービス開始する。
Twin Sunとは、OSSを使ったシステムインテグレーションに関する技術、情報提供の面で協業するとともに、24時間の保守サービス体制構築でもアライアンスを組む。SRAとは、同社が提供するデータベースソフト「PostgresSQL」技術者認定資格をNECでも提供していく。
NECは、昨年5月からOSSミドルウェアのサポートサービスを開始しており、これまで50本以上の販売実績があるという。