NECは3月20日、特許明細書を言語解析して各特許の特徴を自動抽出、分類するソフト「PatTextChart」の販売を開始した。さらに、同社の専門家が同ソフトなどを用いて定量的かつ定性的に特許動向を分析するサービス「特許分析サービス」も、同日より提供する。
PatTextChartは、NECが持つ言語解析、情報抽出技術をベースに、特許特有の同義語辞書や表現パターンルールなどを加えて開発したソフトだ。特許明細書に記載された情報を言語解析し、各特許の特徴となる技術的課題と課題解決策を理解しやすい短い文章形式で自動的に抽出、分類、一覧表示する。NECでは「人手を使う調査、分析作業に比べ、分析に必要な時間を最大70%短縮できる」としている。
特許分析サービスは、NECグループで特許調査および分析を担当するNEC特許技術情報センターの専門家が、PatTextChartや特許分析/可視化ツール「PatCoreFinder」などNEC製分析システムを用い、特許動向や対象特許の特性、競合他社の特許取得傾向などを分析、レポートする。
税別価格は、PatTextChartが150万円(5ユーザー)から、特許分析サービスが100万円から。NECでは、今後3年間でPatTextChartと特許分析サービスを100社に販売する計画だ。また、両製品を含む「知財戦略支援ソリューション」全体では、今後3年間で20億円の売り上げを目指す。