レッドハットとアシストは4月12日、企業向けLinux製品「Red Hat Enterprise Linux」の研修サービスに関して提携すると発表した。アシストは同日より、Red Hat Enterprise Linuxのユーザー向けに実習形式のトレーニングを提供する。また併せて「Red Hat Certified Engineer(RHCE)」「Red Hat Certified Technician(RHCT)」といったレッドハットの認定資格の試験を請け負う。
資格取得者の増加を通じ、Red Hat Enterprise Linuxの利用促進と、ユーザーのLinuxスキル向上を目指すとしている。
RHCEは、Red Hat Enterprise Linuxをベースにしたサーバシステムの技術者および管理者に向けた認定資格。LinuxやそのほかUNIXシステムの開発、運用に関して高度な知識を持つ人を対象にする。RHCTはその前段階にあたる資格で、RHCE取得者が構築したネットワークアプリケーションの管理者を対象とする。
アシストでは、RHCEの取得希望者向けに「RH300:Red Hat Linux RHCE速習エキスパートコース+RHCE認定試験」を用意。Red Hat Enterprise Linuxシステムのハードウェア/ソフトウェア設定をはじめ、セキュリティ設定、トラブルシューティング、システム管理などのトレーニングを実施する。
RHCTの取得希望者には「RH133:Red Hat Linuxシステム管理コース+RHCT認定試験」を提供する。システム管理に重点を置き、既存のネットワークにワークステーションを接続して設定できるレベルまでトレーニングする。
いずれも受講者を対象に認定試験を行う。料金はそれぞれ34万6500円と29万9250円。アシストでは今後、RHCE取得者を対象にした最上位の認定資格「Red Hat Certified Architect(RHCA)」向けのトレーニングサービスも提供するとしている。