SAPは米国時間5月17日、同社のSapphireカンファレンスをオーランドで開催し、同社のSaaS型ERPスイートである「SAP Business ByDesign」の最新版を発表した。
SAPがSybaseを買収するまで、Business ByDesignはSapphireカンファレンスにおける最大の目玉となる見通しだった。Dennis Howlett氏がSapphireプレビューで述べたように、今ではBusiness ByDesignは、中心的話題というよりは、ランチタイムの話題程度の存在である。
この最新版(声明)は、SaaSに対する「同社の役割を再確認」するものであるとSAPは述べている。ビジネスインテリジェンス、分析、およびインメモリ技術をサポートする。SAPはまた、よりカスタマイズされたレポートとモバイルサポートを提供する、さらに使いやすいユーザーインターフェースになっているとも述べた。
Business ByDesignは、米国、英国、ドイツ、フランス、中国、およびインドの中規模の「チャータークライアント」向けに提供されている。SAPは、2011年初頭に市場を拡大する計画である。現在のところ、SAPには100社以上のチャータークライアントがおり、「顧客ベースの増加に取り組んでいる」と同社は述べている。
Sapphireでの大きな疑問は、SAPのBusiness ByDesignがいつ、より一般向けのものになるのかというものである。
新しいBusiness ByDesignの主要な機能は以下のとおりである。
- インメモリ分析および「Microsoft Excel」との双方向統合
- モバイル端末のサポート
- Microsoftの「Silverlight」技術をデスクトップに搭載したユーザーインターフェース。Silverlightによる、「Office」との接続性向上
- SAPは、パートナーによるサービス提供のための開発環境を計画中
- シングルおよびマルチテナントのサポート
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ