ソフィアシステムズは6月26日、WILLCOM SIM STYLE開発プラットフォーム「Sandgate WP(Sandgate W-SIM Phone)」を製品化したと発表した。8月より販売を開始する。
WILLCOM SIM STYLEは、抜き差し可能な多機能通信モジュール「W-SIM」に対応する商品群の総称。Sandgate WPは、WILLCOM SIM STYLE開発に必要なハードとソフトの基本機能を標準装備した開発プラットフォームで、富士通ソフトウェアテクノロジーズ(FST)が開発した、Linux上のソフトウェア開発プラットフォームを実装している。
また、Sandgate WPと、同社製EJ-Debug(JTAGエミュレータ)を組み合わせることにより、ハードウェア開発を行うための開発環境として利用できる。エミュレータは、バッテリーの下部に搭載されている拡張コネクタとデバッグ用ボードを介して接続することが可能。また、ハードウェアをこのまま使いたいという場合は、ユーザーの仕様にあわせた機能をビルトインすることもできる。
Sandgate WPのスペックは以下の通り。
- CPU:インテルPXA270プロセッサ
- OS:Linux(VER.2.6.15)
- MEMORY:SDRAM 64MB、Flash ROM 128MB
- GUIツールキット:GTK+(The GIMP Toolkit)
- DISPLAY:2.2インチTFT液晶(QVGA、26万色)
- 外部インターフェース:USB1.1、miniSD、IrDA、Bluetooth
- 通信:W-SIMスロット搭載、赤外線通信IrDA,Bluetooth
- ハードウェア追加用拡張ポート、デバッグ用ボード
- OTHER DEVICE:1.3MピクセルCCDカメラ
なお、Sandgate WPは、6月28日から東京ビッグサイトで開催される「第9回組込みシステム開発技術展」においてデモ展示される。