Microsoftは米国時間1月30日、「Windows 7」の次回テスト版が最終版に近いリリース候補(RC)版になると述べ、第2ベータ版は提供しないことを明言した。
MicrosoftでWindowsおよびWindows Liveのエンジニアリング部門シニアバイスプレジデントを務めるSteven Sinofsky氏は、開発者向けブログへの投稿で、同社の当初の計画通りベータ版提供は1種類のみになることを明らかにした。
「Windows 7開発における次のマイルストーンはRC版だ」とSinofsky氏は記している。「RC版は伝統的に、『われわれはほぼ完成に近づいており、特に機能面の開発はすべて完了しているため、このリリースのテストを開始してほしい』というメッセージをユーザーに示してきた」
Microsoftは、2009年1月上旬に機能面が仕上げられたベータ版を公開し、一般ユーザーは2月10日まで同ベータ版をダウンロードできる。
Sinofsky氏はRC版や最終版のリリース日の見込みについては言及しなかったが、Microsoftは今なお、同OSが搭載されたPCを2009年のホリデーシーズンに間に合わせることを目指しているとみられている。
外部にはこうした見方があるものの、Microsoftはこれまでパートナー企業に対し、2009年中のリリースを確約するには時期尚早であり、2010年初頭にずれ込む可能性もあると伝えている。公式には、同社は「Windows Vista」の一般発売後3年以内にWindows 7を公開すると述べており、Windows Vistaは1月29日で発売2周年を迎えている。
Sinofsky氏としては、自身の投稿を深読みしすぎないよう求めている。
「この記事は、出荷日や計画の変更、または発表済みのプロセスの変更を告知する意図はなく、追加の詳細や(リリースに向けた)今後の道のりへの見通しを提供するものだ」
一方で、Microsoftは「Windows Vista Service Pack 2(SP2)」に向けた計画を進めている。こちらはWindows 7に先駆けて次期四半期(2009年4-6月期)に提供開始される予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ