Google OSのうわさが現実になろうとしている。Googleのブラウザである「Google Chrome」がベースになるようだ。
Googleは米国時間7月7日夜、同社ブログで「Google Chrome OS」を発表した。同社によると、2010年後半にはある製造会社のネットブックと呼ばれるローエンド向けPCに搭載される予定だという。どこの製造会社かは明らかにされていない。このオープンソースプロジェクトの内部ではLinuxが稼働するが、アプリケーションはウェブ上で稼働する計画となっている。
製品管理担当バイスプレジデントのSundar Pichai氏とエンジニアリング担当ディレクターであるLinus Upson氏はブログ投稿で、「Google Chrome OSは多くの時間をウェブに費やしている人々に向けて開発されている。そして、小型ネットブックからフルサイズのデスクトップシステムに至るまで幅広いコンピュータで稼働するよう設計されている」と述べた。
この動きは、これまでも広範にわたって言われてきた数多くの話を匂わせている。
その1つとして、これは、Googleがウェブを静的なページだけでなく、特に同社のGoogle DocsやGmailなどのように動的なアプリケーションの基礎とすることに対していかに本気であるかを端的に示していると捉えることができる。またその一方で、これにより、Microsoftとの新たな競争が始まるかもしれないし、独占禁止当局にとっては、Googleの動きに細心の注意を払うための新しい口実となるかもしれない。
(編集部注:この記事に、英文オリジナル記事に加えられたアップデートを翻訳および追加したものをスペシャルレポートとして公開しています)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ