• メールアドレス:
  • パスワード:

ヤフーやシスコなど、スパム対策技術「DKIM」の標準化に向けて仕様を提出

Joris Evers(CNET News.com)
2005/07/12 15:38

 Cisco Systems、Yahoo、Sendmail、PGPの4社は先週末、偽造メールアドレスの特定に焦点を当てたスパム対策技術「DomainKeys Identified Mail (DKIM)」の標準化に向けて、その仕様を標準化団体のIETF(Internet Engineering Task Force)に提出した。

 Yahooの関係者が米国時間11日に明らかにしたところでは、IETFは、7月末にパリで開催する会議で同技術に関する意見交換を開始する見通しだという。

 DKIMは、公開キー暗号化技術を利用して、送信される電子メールにデジタル署名を付加し、そのメッセージが本当に送信元から送られてきたものかどうかを受信者が確認できるようにする技術で、本物のメッセージに印を付すことで、送信元のメールアドレスを詐称したスパムやフィッシングメールをより簡単に排除できるようにするというもの。この仕様は、YahooのDomainKeys技術およびCiscoのInternet Identified Mail技術という2つの提案を組み合わせてつくられた。

 「これは、われわれと電子メール認証分野にとって大きな節目となるものだ」と、Yahoo Mailのスパム対策プロダクトマネジャーMiles Libbeyは述べている。「IETFへの仕様提出には、電子メール認証の分野でビジネスを展開する多数のベンダーが参加している」と同氏は述べ、4社のほかにも、Alt-N Technologies、America Online(AOL)、EarthLink、IBM、Microsoft、VeriSignの各社がこれに参加していると説明した。

 ある技術を普及させるにあたり、それを標準化しておくことは重要だ。標準化されていない技術が、製品に実装されたり、ユーザーに採用される可能性は低い。Yahooの関係者によると、IETFは今後、DKIMの議論を進めるためにワーキンググループを設置することになりそうだという。

 この仕様では、電子メールドメインの所有者は、公開暗号キーと秘密暗号キーの組み合わせを作成することを求められる。公開キーはDNS(Domain Name System)レコードで公開され、一方秘密キーはDKIM対応のメールサーバに保管される。そして、送信されるメッセージにはすべて署名が付加されるが、この署名は電子メールヘッダに保存される。メッセージの受信側では、DKIMに対応するメールサーバがその署名を抜き出し、公開キーを使って署名が送信元のドメインで生成されたものかどうかを検証する仕組みになっている。

 今回の発表の翌日には、「Email Authentication Implementation Summit 2005」というイベントがニューヨークで開催される。このイベントでは、専門家らが電子メールのセキュリティ技術に関する説明を行い、その導入を呼びかけていく。

 同イベントで注目を集めそうなのは、Microsoftが中心になって支持している「Sender ID」という別の電子メールセキュリティ技術だ。同技術の仕様は現在標準化に向けた作業が進んでいる。

 Sender IDにはDKIMと似た目標がある。両者はともに、電子メールのセキュリティ機能や信頼性を向上させ、スパムやフィッシング、電子メール詐欺の横行を食い止めるために考えられている。2つの技術は併用が可能だとYahooでは説明している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ


この記事を読み解くキーワード:
メール
認証
ZDNet用語検索
キーワード
関連ホワイトペーパー
関連製品

注目記事

脆弱性の情報開示はいかに失敗したか

・7月8日に多くのベンダが同時にパッチを公開したDNSに関する脆弱性に関する秘密は、発見者のKaminsky氏や関係者が守ろうとした30日間よりもずっと早く明らかになった。この背後で起こった出来事についてまとめる。 2008/07/23 17:02 【Zero Day

安全こそが銀行の“ウリ”--「みずほダイレクト」が講じたセキュリティ強化策とは?

・みずほ銀行のネットバンキング「みずほダイレクト」が、相次いでセキュリティ強化策を打ち出した。契約者が増大するにしたがって、ネットバンキングのセキュリティ対策は、銀行にとって至上命題になっている。 2008/07/23 11:00 【事例

企画特集

Techno ExchangeTechno Exchange
仮想化技術がグリーンITにもたらすもの
DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」DELLが掲げる「新・仮想化アセスメントサービス」
〜企業システムの仮想化環境の構築を支援〜
ZDNet Japan ホスティング特集ZDNet Japan ホスティング特集
2008年夏のホスティングサービスのトレンドは何?
ZDNet Japan Green ITZDNet Japan Green IT
サミットだけでは終わらせない!エンタープライズの取り組みはこれからだ!
ブログ RSS Feed
洞爺湖と環境と私
裏方の裏方日記〜日々是広報 2008/05/20 12:57
フォトレポート:分解、アップル「iPhone 3G」
CNET News.comの姉妹サイトであるTechRepublicは、7月11日に発売されたばかりの「iPhone 3G」を早速分解し、その様子を紹介した。
ちょっと変わった「iPhone」向けアプリケーション10種
「iTunes」のApp Storeでは、「iPhone」向けのさまざまなアプリケーションが販売または無償で提供されているが、中にはちょっと変わったアプリケーションも存在する。
契約してわかった、iPhoneのさまざまな注意事項
7月11日にソフトバンクモバイルから発売された、アップル製携帯電話「iPhone 3G」。その契約手続きの中で、機種変更時の料金やメールの保存期間など、iPhoneが持つさまざまな注意事項が見えてきた。