Microsoftは現在、スパイウェア対策製品のアップデート版開発に取り組んでおり、このベータ版を今年中に出荷する予定だが、このほど同社はこのアプリケーションの機能強化版をリリースした。
同社は、1月にベータ版をリリースした「Windows AntiSpyware」の改善方法について多数のグループと検討を重ねており、スパイウェアがPCに感染する方法に関して50種類を超える防止策を用意していることを明らかにした。
AntiSpywareの最新ベータ版はマイナーアップデートで、Microsoftのウェブサイトによると、同アプリケーションがPC上で動作中のプロセスに関する情報を提供する方法が変更されたほか、スパイウェア対策用の署名の配信について一部のユーザーが抱えていた問題が解決され、また最近発見されたスパイウェアに対応する署名がアップデートされている。
「Rootkitの検知機能は今回のアップデートには含まれていない」とMicrosoftのある関係者は述べ、さらに「これは難しい分野であり、わが社が常に検討を進めている問題だ」と付け加えた。
Rootkitは何年も前からあるツールだが、ハッカーがこのツールを使えば、コンピュータとの間でやりとりされるパスワードやメッセージを入手できてしまう。また、Rootkitとほかの悪質なソフトウェアとを組み合わせて、システムを混乱させることも可能だ。Microsoftでは、これがスパイウェアのような不快だがさほど害のないものと併用されるケースを懸念している。
これはMicrosoftにとって難しい問題で、同社ではユーザーに潜在的な脅威を知らせる一方で、彼らを怖がらせ過ぎないように、提供する情報量のバランスを取らなくてはならない。
Microsoftのプライバシー戦略最高責任者であるPeter Cullenは、今月に入って行われたZDNet UKとのインタビューのなかで、「セキュリティとプライバシーについては、どちらもユーザー自身に自分の情報を管理してもらうというのがわれわれの考え方だ」と述べていた。
同氏はスパイウェアについて、ユーザーが「気軽な気持ち」でダウンロードしてしまうことが、PCへの侵入の原因となっている場合が多いと述べた。
スパイウェアは「ユーザーがダウンロードしようとしたものと一緒に付いてくる。(XP Service Pack 2の)ダウンロードブロッカーでは、何者かが何かをダウンロードしようとしていることをユーザーに警告し、だれがそのような行為を試みているのかをユーザーに明確に伝えて、ユーザーに対応策を選択させるというやり方を採っている」(Cullen)
なお、Windows AntiSpywareのベータ版がアップデートされるのは今回が3度目。Microsoftでは同製品の正式なベータ版を年末までに出す予定になっているものの、完成版のリリース日についてはまだ明確にしていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
「セキュリティ」 の新着情報
-
複数のデータセンターを分散させたままでBCP/DRを展開:山武
業務に必要なシステムをデータセンターで稼働させている企業は多いと思うが、災害復旧(DR)を中心とした事業継続計画(BCP)... - アップル、「iPhone」のSMS脆弱性を修正へ--IDG News Service報道
- シマンテック、アジア太平洋地域における中小企業のセキュリティ課題をレポート
- ATMのセキュリティに関する講演が中止に--米セキュリティカンファレンス
- スパムの83.2%がボットネットから--シマンテック調査
- セキュリティ 一覧へ »
「セキュリティ」 のバックナンバー
-
ディザスタリカバリの対策費用は約1000万円、テスト手法の見直しを--シマンテックレポート
シマンテックは、全世界を対象に実施したディザスタリカバリ(災害対策)の調査結果を発表した。ダウンタイムで生じるコストが増大していることなどが明らかになっている。 -
2008年の情報漏えい、想定賠償金額は2300億円--NPOが試算
-
アップル、「iPhone」のSMS脆弱性を修正へ--IDG News Service報道
-
ソフトバンクテレコム、DDoS攻撃の検知サービスを開始
-
シマンテック、アジア太平洋地域における中小企業のセキュリティ課題をレポート
- セキュリティ 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
仮想化、復習しませんか?
この特集で仮想化のパターンがわかります -
Windows 7の情報満載
MicrosoftのすべてがわかるZDNet Japanの総力特集
企画特集
-
ロリポップ!がリニューアル
【第1回】創業者の家入一真氏が語る誕生秘話!! -
ESBでIT投資の無駄を劇的に解消する
IBM IMPACT 2009を徹底レポート! -
インターネット上の悪意を未然に防ぐには?
ブラウザに備わったセキュリティ機能を徹底解説 -
仮想環境を実現するソリューション特集
仮想化導入時、こんなところ気にしてますか? -
SOA、BPM、SaaS −今、企業に必要なこと
ビジネス・アプリケーションの今を網羅する特設サイト -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
中小企業のセキュリティリスクとは?
導入する側・される側 得するセキュリティ製品 -
セキュリティ&ユーザ事例【SIer Club】
最新のセキュリティ情報と提案事例が満載 -
パンデミック対策特集
2009年のパンデミック発生から再考する事業継続計画 -
そのストレージで仮想化に対応できますか?
メリット盛りだくさんのサンのオープンストレージ製品 -
ストレージメディア特設サイト開設
仮想化環境において最適なソリューションを! -
今注目の「サジェスト検索」−デモ掲載中
システムのユーザビリティに革命を起こす技術とは -
集積度も性能も、業界最高水準のブレードPC
サーバの実装技術を、シン・クライアントへ応用 -
【徹底対談】運用管理ツールの賢い使い方
市場背景〜仮想化管理までアナリストが解説! -
◆エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新◆
不況下でも急成長の秘訣とは?注目企業の取組みも公開! -
エンタープライズにおけるSUSEの強み
次世代データセンターの基盤は11だ。 -
■ストレージ容量50%削減保証■
ネットアップによる削減保証キャンペーン実施中 -
サーバー監視・運用のコストを削減するには
エージェントレス方式を用いたパトロールクラリスで -
サービス・ドリヴン・データセンター
コスト効果の高いデータセンター構築には?
ZDNet Japanからのお知らせ
- ご回答にはCNET_IDご登録が必要です。
-
11. Lock分析とWait分析
この3分間のビデオでは、アプリケーションのクリティカルセクションを分... -
12. 高度な診断
この3分間のビデオでは、Intel parallel Composerが、Intel C++コンパイ...
新着企業動向
-
[セミナー後記]「今、求められるWebディレクター」
キノトロープコンサルティング -
SaaSとERPの連携事例紹介セミナー
NTTソフトウェア -
先着100名様限定!VPS月額料金最大3ヶ月キャッシュバックキャンペーン
GMOホスティング&セキュリティ -
セキュリティ診断
NRIセキュアテクノロジーズ - 企業動向一覧へ»
サーバやOS、アプリケーションなどの世界ではオープンソーススタンダードが市場を牽引する現在、ストレージの世界でもオープン化の流れが始まっている。
幸い今回は弱毒性で大事には至らなかったが、まだ油断はできない。企業活動を停止すると、大きな経済的損害や社会的信用の低下を招いてしまう。 
