XMLコンソーシアム、セキュリティ規格「WS-Security」の日本語翻訳文書を公開

目黒譲二

2006-07-12 11:12

 XML技術のビジネスにおける実用化推進を行うXMLコンソーシアムは7月11日、XMLウェブサービスのビジネス利用で必要となるセキュリティ規格で、標準化団体OASISが標準化したWeb Services Security:SOAP Message Security 1.0 (WS-Security 2004) とその関連文書を日本語に翻訳し、公開した。

 SOAP(Simple Object Access Protocol)を使ったウェブサービスはサービス指向アーキテクチャ(SOA)やWeb 2.0などでも重要な技術として注目を集めているが、ビジネスで利用する際には通信内容の完全性や秘匿性を確保するための手段が必要になる。OASISのWS-Securityは、SOAPメッセージに完全性と秘匿性を提供するための標準規格だ。

 WS-Securityの標準化された最初のバージョンであるWS-Security 2004は、既に数多くのメーカーが提供するSOAやウェブサービス関連製品で機能提供されており、2005年3月に日本語訳文書が公開されている。

 今回のXMLコンソーシアムによる日本語訳文書は、このWS-Security 2004とこれに附帯する標準文書をOASIS翻訳ポリシーに基づいて翻訳したもので、新たに以下の5種類が公開された。

  • Web Services Security:UsernameToken Profile 1.0 OASIS Standard 200401, March 2004
  • Web Services Security:X.509 Certificate Token Profile OASIS Standard 200401, March 2004
  • Web Services Security:SAML Token Profile OASIS STANDARD,01 Dec. 2004
  • Web Services Security:SOAP Message Security 1.0 (WS-Security 2004) Errata 1.0 Committee Draft 200512, December 2005
  • Web Services Security:UsernameToken Profile 1.0 Errata 1.0 Committee Draft 200401, September 2004

 なお、これらの文書は、XMLコンソーシアムのウェブサイトよりダウンロードできる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. ビジネスアプリケーション

    AIの投資対効果を最大化する「先導者」の存在--企業に求められる戦略策定能力

  3. ビジネスアプリケーション

    AIエージェントの課題に対応、生成AIの活用を推進するための5つのデータガバナンス戦略

  4. ビジネスアプリケーション

    「AIエージェントによる顧客サポート」など10選、セールスフォースが示す最新のデータ活用法

  5. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]