米国時間10月30日、「Internet Explorer 7(IE 7)」に脆弱性が存在しているとして、セキュリティ研究者らが警鐘を鳴らした。ハッカーが同脆弱性を悪用し、正規ウェブサイトのポップアップウィンドウの内容を改ざんするおそれがあるという。
このたび発見されたIE7の問題は、信頼できるサイトを閲覧し、同サイトから悪質なコードが含まれたポップアップウィンドウを開いたユーザーに影響を与える。Microsoftが2週間前に同ブラウザをリリースしてから、問題が発見されたのはこれで2度目だ。先週は、ポップアップウィンドウのアドレス偽造に悪用されるセキュリティ脆弱性が見つかっていた。
これらの問題を特定したセキュリティ企業Secuniaで、最高技術責任者(CTO)を務めているThomas Kristensen氏は、2つのセキュリティホールが同時に悪用された場合、よほどセキュリティに配慮しているユーザー以外はだまされてしまう可能性が高いと話した。
Secuniaは新たに発見した問題をセキュリティ脆弱性と位置づけているが、Microsoft側は、これをブラウザの「仕様上の動作」が引き起こす状態の1つであると主張している。
Microsoftの関係者は、「(Secuniaの)レポートが指摘している問題は、ウェブサイトがポップアップウィンドウを新しく開いたり再利用したりするという、普及したブラウザに見られる仕様上の動作のことを指している」と述べた。「IE7では、ユーザーが信頼性に関する正しい決断を下せるように、ウェブページの本来のURLがポップアップウィンドウのアドレスバーに表示される仕組みが用いられている」と同社は述べる。
Microsoftの提示する安全なブラウジングのためのガイドラインに従い、さらに機密性の高い個人情報を入力する前にはHTTPS接続の正当性を確認しておくことで、こうした問題の悪用に対する防御力を上げられると、Microsoftは勧告している。
ウェブサイトの内容を参照するだけでは、攻撃者がユーザーのコンピュータにアクセスすることは不可能なので、Secuniaは新しく発見した問題の危険性を「moderately critical(5段階評価で下から3番目)」と認定した。ただし、クレジットカード番号やユーザー名、パスワードといった重要な情報を悪質なポップアップウィンドウに入力した場合は被害に合うリスクが高まると、Kristensen氏は指摘した。
また、悪用を成功させるためにはユーザー側の操作が必要になること、特定のウェブサイトにしか影響を与えないことなども、脆弱性自体の危険度はそれほど高くないという判断を下す根拠になった。
Secuniaの発表によれば、今回のセキュリティ脆弱性は、IE 7および「Microsoft Windows XP Service Pack 2」が稼働する、完全にパッチを適用したシステムで確認された。
Secuniaでは、信頼できるサイトを閲覧している途中に、信頼できないサイトを見るのは避けた方がよいとアドバイスしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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