「Windows 2000」にある「緊急」レベルの脆弱性を悪用するコードがインターネット上に公開され、攻撃発生の可能性が高まっている。専門家らが米国時間11月16日に警告した。
このコードは、「Workstation Service」と呼ばれる重要なコンポーネントのセキュリティホールを悪用する。同コンポーネントは、ファイルシステムとプリントリクエストのルーティングを受け持つ。Windows 2000では、ユーザーによる操作を必要としなくても、この脆弱性がインターネット経由で匿名の攻撃者に悪用され、Zotobのようなワームの侵入を招く可能性がある。
McAfeeのGlobal Threat GroupシニアマネージャーMonty IJzerman氏は、「Windows 2000をターゲットにし、自らを複製し、インターネット中にワームを感染させるコードを書くことができる」と語っている。
今回のエクスプロイトコードは、この脆弱性に対応するパッチの公開からわずか2日後に公表された。つまり、脆弱なシステムの多くは今もパッチが当てられていない可能性が高い。脆弱性対策を専門にするQualysによると、Windows 2000は比較的古いOSだが、今も業務用途を中心に幅広く利用されているという。
Qualysの調査マネージャーAmol Sarwate氏は、「毎月約1000万台のホストをスキャンしているが、そのうち最低25%は今もWindows 2000を運用している」と語っている。同氏によると、互換性テストの必要があることから、IT部門が「緊急レベル」の脆弱性に対応するパッチを適用するまでには通常5〜8日かかるという。
ワームのリスク
McAfeeもQualysも、Zotobライクなワームによる攻撃の可能性に言及している。2005年8月、ZotobがWindows 2000のプラグ&プレイ機能にあったセキュリティホールを悪用して同OSに侵入している。Zotobの登場は、Microsoftが「緊急」レベルの同バグに月例パッチで対処した数日後のことだった。
Microsoftでは、セキュリティ情報「MS06-070」で言及したWorkstation Serviceの脆弱性を悪用する「エクスプロイトコードの詳細」を認識していると、関係者は語っている。同社は現在このコードを調査中で、顧客に情報を提供すべくセキュリティ勧告も公表予定だという。
Workstation ServiceはWindowsの重要なパーツで、無効化や、ファイアウォールによる容易な保護が難しいと、Sarwate氏は語っている。同氏は、「パッチを早急に適用することが唯一の解決策だ」と述べる。Microsoftも、この脆弱性の回避策を自社のセキュリティ情報のなかでいくつか公表している。
セキュリティベンダーのImmunityも、Windowsの別の2つの脆弱性を悪用するエクスプロイトコードを作成したことを16日に明らかにした。しかし、詳細は非公開で同社の侵入テストツールのユーザーにしか提供されず、一般には公表されないという。
これら2つの脆弱性についてMicrosoftは、Windows 2000やWindows XPシステムをワームの危険にさらす問題に対処する「MS06-066」で言及している。これらのバグは、WindowsシステムからNovell NetWareサーバ上のネットワークサービスへのアクセスを可能にするMicrosoftの「Client Service for NetWare」と「NetWare Driver」に影響がある。
Microsoftは、同社の月例パッチリリース日に当たる14日に、これらの脆弱性に対処するパッチも公開した。同社では、この問題を危険度評価のなかで「緊急」の次にリスクが高いことを示す「重要」に分類している。これは、脆弱なコンポーネントがデフォルトではインストールされないためだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
関連情報
-
マイクロソフト、11月のセキュリティパッチを公開--脆弱性8件に対応
マイクロソフトは米国時間11月14日、Windowsに関連した脆弱性8件に対応するパッチを公開した。これらの脆弱性のうち3件は、ユーザーによる操作を介さずに悪用される恐れがある。 - Microsoft
「セキュリティ」 の新着情報
-
月額498円でノートン先生が保護--イー・モバイル、月額版ノートン 360提供
シマンテックは、イー・モバイルの月額制オプションサービス「EMセキュリティ」のユーザーを対象に、セキュリティソフト「ノ... - 日本PGP、ホワイトリスト活用するデータ保護とアプリ制御の新製品を発表
- TLSとSSLにゼロデイ脆弱性--セキュリティ研究家が明らかに
- MS、11月の月例パッチで「Windows」「Office」の脆弱性を修正すると事前通知
- 三井住友銀行、投資銀行部門のEUC基盤でセキュリティ対策強化
- セキュリティ 一覧へ »
「セキュリティ」 のバックナンバー
-
月額498円でノートン先生が保護--イー・モバイル、月額版ノートン 360提供
シマンテックは、イー・モバイルの月額制オプションサービス「EMセキュリティ」のユーザーを対象に、セキュリティソフト「ノートン 360」の月額版を11月5日から提供している。 -
日本PGP、ホワイトリスト活用するデータ保護とアプリ制御の新製品を発表
-
TLSとSSLにゼロデイ脆弱性--セキュリティ研究家が明らかに
-
MS、11月の月例パッチで「Windows」「Office」の脆弱性を修正すると事前通知
-
モジラ、「Firefox 3.5.5」をリリース--3件のバグに対応
- セキュリティ 一覧へ »
-
日本モバイルインターネット端末市場分析 〜2008〜2012年のMID及びスマートフォン...
- 電力消費量を可視化〜!身近なPC管理から始めるグリーンIT統制〜
- 中堅企業におけるテクノロジーと成長
- 【SUN xVM portfolio】ダイナミックなデータセンターのための仮想化プラットフォーム
- 企業コスト削減の傾向と対策 〜最新アプローチのトレンド〜
- 高パフォーマンス・データベースの実現に向けたステップ
- パンデミックでも社員を守り業務継続を支援する
- 大容量ファイル、機密情報データの受渡しに! ~~ ファイルエクスプレス ~~
- インターネットセキュリティにおける今後の展望’09-’10
- データセンタとサーバルームの動的な電力変動
企画特集
-
―エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新―
ハンゲームの社長が語る・人材とサービスの在り方 -
求めているのはSIerのエンジニア!!
連載インタビュー第1話、グリーCTO藤本氏が語る -
100万円で実現!中小企業の情報漏えい対策
中小企業の課題!?セキュリティ管理者不在でも大丈夫 -
企業ITシステムの企画、構築、運用のイロハ
戦略的なITシステムのために、今考えるべきポイント -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
最大32個のセンサーが電力を徹底管理!
『省エネ性能』追求HPx86サーバー徹底レビュー -
【最終警告】パンデミック対策特集
サービス品質を保証するためのリスクマネジメントとは -
大丈夫?あなたの会社のセキュリティ対策
中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティを考える -
進むストレージ環境の見直し
仮想環境に最適なiSCSIストレージLeftHandのメリット -
急増するオンライン犯罪への解決策!
オンラインサービス保護ソリューション -
VMware OEMベンダー6社を独占インタビュー
IBM、HP、NEC、DELL、日立、富士通のVMwareの取り組み -
情報漏えいを食い止める!
証跡としての信用力を高めるメールアーカイブとは? -
J-SOX法制定により内部統制の整備が急務に
重要性高まるActive Directoryの課題と対処法を公開中
-
11. Lock分析とWait分析
この3分間のビデオでは、アプリケーションのクリティカルセクションを分... -
12. 高度な診断
この3分間のビデオでは、Intel parallel Composerが、Intel C++コンパイ...
