MS、IE 7の脆弱性を調査--フィッシング詐欺につながる可能性

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-03-15 12:40

 Microsoftは米国時間3月14日、攻撃者がフィッシング詐欺に悪用する可能性のある脆弱性について「Internet Explorer(IE)7」を調査していると述べた。

 攻撃者は、同ブラウザで表示されるエラーメッセージを悪用し、ユーザーを悪意あるウェブサイトに誘導することが可能になる。その際、金融機関など信頼できるサイトのアドレスが表示される、とイスラエルの開発者Aviv Raff氏は自らのブログで明らかにした。Raff氏は例を示し、エラーメッセージでユーザーを任意のサイトに誘導する方法を説明している。

 Microsoftの関係者によると、同社はこの問題を現在調査しているという。この関係者は電子メールによる声明で、「Microsoftでは、この報告された脆弱性を悪用した攻撃を確認していない」と述べ、「Microsoftは調査を続け、必要に応じて顧客に対しガイダンスを追加で提供していく」と語る。

 Raff氏は、この脆弱性は、IEでウェブページの読み込みが中断されたときに表示されるメッセージに関係していると書いている。攻撃者はこのメッセージに細工を施し、悪意あるリンクを作成することができる。エラーメッセージは読み込みが中断されたページをもう一度読み込むためのリンクを提供するが、そのリンクをクリックすると攻撃者の仕掛けたページに誘導される。この際、ウェブアドレスには任意のものを表示することができると同氏は説明する。

 Raff氏の説明によると、フィッシング攻撃を仕掛けるため、攻撃者はまず、金融機関などのように信頼できるサイトへのリンクを装ったウェブリンクを作成する。そして、ユーザーがこのリンクをクリックすると、仕組まれたエラーメッセージのページが表示される。このエラーページにあるリロード用のリンクをクリックすると、ユーザーは攻撃者のウェブサイトに移動する。この際、IE 7のアドレスバーには信頼できるサイトのアドレスが表示されているという。

 フィッシング攻撃は、インターネットで広く使われている攻撃手法で、脅威となっている。この攻撃は、不正なウェブページやスパムメールなどを用いてユーザーから社会保障番号やクレジットカード情報など個人情報をだまし取るためによく利用されている。

 「Windows Vista」および「Windows XP」のIE 7が影響を受けるとRaff氏は警告している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    793万人分が流出した実例も──国内被害事例に学ぶ標的型攻撃メールの見抜き方

  2. セキュリティ

    サイバーリスクは経営の最重要課題へ。取締役会に求められるインシデント対応の実践ガイド

  3. ビジネスアプリケーション

    なぜAIは定着しないのか? 全社活用を阻む3つの壁を突破し、業務の中で自然に動く仕組みを作るには

  4. 経営

    8 割超の組織が“インフラの限界”に直面──エージェント型 AI 時代の新たな基準とは

  5. ビジネスアプリケーション

    AI 人材育成を単なる研修で終わらせない--事業を動かす AI スキル構築の 5 つのステップ

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]