モジラ、「Firefox 2.0.0.10」をリリース--3件のセキュリティ脆弱性に対応

文:Robert Vamosi(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル

2007-11-28 11:15

 Mozillaは米国時間11月26日、「Firefox」のバージョン2.0.0.10をリリースした。今回の更新は影響力の大きいセキュリティ脆弱性3件に対処するものだ。2件は特定のサイトの訪問時に個人情報を盗むために利用可能なクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃に対処するものであり、1件はメモリ破壊に関するものである。

 更新はすべての現行Firefoxユーザーに配布されている。新規ユーザーは最新のFirefoxのリリースをダウンロードできる。

 CSRFに関する1件目の脆弱性は、window.locationプロパティを設定するタイミングを利用して偽のHTTP Refererヘッダを生成することを可能にするものだ。

 Mozillaでは、Refererヘッダは本来スクリプトが実行されたコンテンツのアドレスを反映するはずだが、「代わりに、リファラには、スクリプトが実行されたウィンドウ(またはフレーム)のアドレスが設定されていた。この脆弱性はそのわずかな違いから生じていた」と指摘している。Mozillaではこの脆弱性を実証した人物としてGregory Fleischer氏の名前を挙げている。

 CSRFに関する2件目の脆弱性はJAR ZIP形式に関するものである。JAR ZIPはウェブサイトが、Javaアーカイブ形式の署名を含むZIPアーカイブにパッケージされたページをウェブサイトが読み込むことを可能にするものだ。

 Mozillaによると、リダイレクトを使うとMozillaのブラウザはJARコンテンツの提供元を正しく解釈できなくなることがBeford.orgのブロガーによって指摘されたという。そのコンテンツが「実際の提供元ではなくリダイレクト先のサイトから提供されているかのように誤認されてしまう。これは、一般に公開されているリダイレクトサービスを利用すれば、アップロードを許可していないサイトに対してもクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を行うことが可能だった」

 この脆弱性を利用してユーザーのGmailコンタクトリストを盗む方法が示された概念実証コードがすでに存在する。Mozillaではこれを実証したセキュリティ研究者としてJesse Ruderman氏とPetko D. Petkov氏の名前を挙げている。

 3件目の更新はメモリ破壊に関するものであり、Firefoxの安定性を向上するための3件のバグ修正が含まれるとMozillaでは説明している。この場合の問題点は、条件が整えばこうしたメモリクラッシュの一部を利用して任意のコードを実行することが可能だった点である。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    今日からできる対策も--ランサムウェアの仕組み・最新手口を徹底解説!

  2. セキュリティ

    サイバーリスクは経営の最重要課題へ。取締役会に求められるインシデント対応の実践ガイド

  3. 経営

    8 割超の組織が“インフラの限界”に直面──エージェント型 AI 時代の新たな基準とは

  4. セキュリティ

    シャドーAIのリスクと最新事例を把握し、企業が実践すべき5つの対策ステップを理解する

  5. ビジネスアプリケーション

    なぜAIは定着しないのか? 全社活用を阻む3つの壁を突破し、業務の中で自然に動く仕組みを作るには

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]