Appleは米国時間6月9日、5件のセキュリティ上の問題を修正した「QuickTime 7.5」を公開した。これらの問題には、第三者が悪意あるコードを遠隔操作によって実行できるセキュリティホールなどが含まれる。
問題の1つは、攻撃者によってPICT画像ファイルに埋め込まれたコードが実行され得るというもので、「Windows Vista」や「Windows XP SP2」を実行するPCに影響を及ぼす可能性があった。
他の4つの問題は、VistaとXP SP2のほか、「Mac OS X」(10.3.9、10.4.9〜10.4.11、10.5以降)にも影響を与えていた。新版のQuickTime 7.5では、AACメディアコンテンツを処理する際にメモリ領域が破損する問題、PICT画像に関連したヒープバッファオーバーフロー、「Indeo」ビデオコーデックを使用したコンテンツの処理に関連するスタックバッファーオーバーフロー、URLの問題が修正されている。最後のURLの問題は、ファイルを実行せずに「Finder」や「Windows Explorer」で開くことによって対処した。
詳細情報はAppleのウェブサイトに公開されている。
これらのさまざまなセキュリティ上の問題を報告したのは、Secunia ResearchのDyon Balding氏、NGS SoftwareのDave Soldera氏とJens Alfke氏、SymantecのLiam O Murchu氏、TippingPointの「Zero Day Initiative」に取り組む匿名の研究者、McAfeeの研究機関Avert LabsのThomas Mohandas氏とRahul Mohandas氏、TippingPointのZero Day Initiativeに携わるGnucitizenのPetko D. Petkov氏だ。
Appleは2008年4月、QuickTimeの「危険性の高い」多くのセキュリティホールを修正した「QuickTime 7.4.5」を公開していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ