Microsoftは毎月第2火曜日にセキュリティ脆弱性をふさぐパッチを公開しているが、これに伴い、Windowsユーザーは新しい危険に直面している。驚くほど正当なものに見える偽造電子メールが出回っているのである。
攻撃者はMicrosoftの定例パッチリリース「Patch Tuesday」の仕組みを悪用して、いかにも正当なものとみえる電子メールをMicrosoftの顧客に送っている。この電子メールにはトロイの木馬「Trojan.Backdoor.Haxdoor」が含まれており、脆弱なマシン上で任意のファイルを実行し、情報を盗み出そうとする。差出人にMicrosoft社員と称する名前を含み、偽のPGP署名も施されている。
MicrosoftのSecurity Response Center担当マネージャーChristopher Budd氏は、公式ブログにて下記のようなセキュリティ情報を掲示している。
Microsoftからと名乗るセキュリティに関する電子メールについて、顧客から問い合わせが来ている。この電子メールには実行ファイルが添付されており、差出人は、これが最新のセキュリティアップデートであり、添付のファイルを実行して安全を確保するよう推奨している。Microsoftからのセキュリティ通知と見せかけた悪意ある電子メールは、今回が初めてではない(問題は数年前から存在する)。しかし、今回のものは、MicrosoftのSteve Lipnerを名乗り、PGPによる署名も施されるなど、これまでのものとは少し違う。これらは信頼できる電子メールに見せかけようという試みに見えるが、これは絶対に正当な電子メールではない。これは、悪意あるスパムであり、添付ファイルはマルウェアである。Backdoor:Win32/Haxdoorが添付されているので注意して欲しい。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ