米大統領選が米国時間11月4日に決着して数時間も経過しないうちに、全世界のスパムメールにBarack Obama次期大統領の名前と画像が組み込まれ始めたと、複数のセキュリティ企業が報告している。英国に本拠をおくセキュリティ企業であるSophosは、現地時間11月5日に同社の研究所が観察したスパムメールの60%が何らかの形でObama氏に関連していると報告した。
あるスパムメールには、Obama氏の勝利宣言の演説と称する動画へのリンクがある。リンクをクリックすると、あるウェブページへ誘導され、「Adobe Flash Player」のアップデートとして「adobe_flash9.exe」というファイルのダウンロードを求められる。これは、Adobe Systemsの公式アップデートではない。ダウンロードをするとユーザーのコンピュータがトロイの木馬に感染する恐れがある。
Sophosはこのトロイの木馬を「Mal/Behav-027」と命名した。F-Secureは同じものを「W32/Papras.CL」としている。Sunbelt Softwareも同社のブログでこの件について報告している。
一方で、Websenseが別の脅威を報告している。これはObama氏に関するインタビューを装う電子メールというものである。この電子メールには「BarackObama.exe」というファイルをインストールしようとする動画サイトへのリンクが表示されている。このファイルをダウンロードすると、トロイの木馬に感染する恐れがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ