USBメモリは便利で人気があり、時には無料で手に入れられる。そしてこれらは、ウイルスをまき散らしている。
米コンピュータ緊急事態対策チーム(US-CERT)は米国時間11月20日、悪意のあるコードがUSBフラッシュメモリを通じて急速に拡がっているという警告を発した。
一方、Wiredによると、米国防総省はUSBメモリ、CDやその他取り外し可能な記憶デバイスの使用を当面のところ禁止した。これは、「SillyFDC」というワームの変種である「Agent.BTZ」の蔓延を受けた措置であるという。
われわれは、ポータブル外部記憶デバイスに関するこのような事態を以前に経験している。1990年代の初期は、フロッピーディスクがウイルス蔓延の犯人とされていた。そして、CDが次に続いた。USBメモリは、多くの人々に使用されているため、ウイルス作成者の格好の標的となっている。
「ウイルス作成者は、USBメモリを通じて蔓延させる目的で設計された、新種のマルウェアを意図的に開発している」と、IBMのISSセキュリティ部門チーフセキュリティストラテジストであるGunter Ollmann氏は述べ、「USBメモリは、過去に狙われたフロッピーディスクのようなものである」と続けた。
しかし、USBメモリは他と比較しても大変便利である。この小さな形状により、ユーザーはUSBメモリを簡単に衣服のポケットへ忍ばせたり、ストラップを付けて首から下げたりできる。IT業界では一般的な身の回り品であり、USBメモリは消費者が使用する記憶デバイスとしても主流である。筆者の場合、USBメモリは机の引き出しをまさに埋め尽くしていると言っても過言ではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ