Web 2.0のセキュリティリスクを重視する日本--チェック・ポイント発表

吉澤亨史

2010-08-25 13:30

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは8月24日、日米英仏豪の主要5カ国のITセキュリティ管理者を対象に実施した調査「Web 2.0 Security in the Workplace」の結果を発表した。

 調査結果では、日本の回答者の82%が「ソーシャルネットワーキングサイトやWeb 2.0アプリケーションは自社のセキュリティを大幅に低下させている」と考えており、そのうち71%が今後5年以内に対応するソリューションの導入を検討していることが明らかになった。

 また、「Web 2.0のセキュリティ・リスクを最小限に抑えることは自社にとって非常に重要」と答えた回答者は、日本が69%と最も高く、次いで米国の65%、英国と豪州では43%、仏ではわずか24%に過ぎなかった。そのリスクの責任を負うのは、日本では法務部門が最も多かったが、米国、英国、豪州は「管理の責任はエンドユーザーにある」という回答が最も多くなっている。

 業務環境でのWeb 2.0アプリケーションの使用で最も懸念される問題として、日本では「ウイルスなどのマルウェアやボットネット」を挙げている一方で、米英豪仏は主に「業務効率の低下やデータの流出」を心配していることも明らかになった。

 調査は4月に、ITセキュリティ管理者約2100人(日本は約400人)を対象にPonemon Instituteが実施した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]