ボストン発--ビジネスアプリケーション最大手のSAPがパートナーネットワークを拡大し、NetWeaverソフトウェアの開発を促進するためのコミュニティフォーラムを立ち上げた。
同社は米国時間27日、当地で開催されている「SAP TechEd」カンファレンスで「Enterprise Services Community Process」を発表した。これはSAP、顧客、そしてさまざまな独立系ソフトウェアベンダー(ISV)にSAPのアドオン製品開発を促すための団体だ。SAPによると、同団体はJava Community ProcessやEclipseオープンソースファウンデーションなどの共同標準化団体をまねて作られたという。
さらにSAPは、Dell、Hewlett-Packard(HP)、Network Appliance、Novell、Research In Motion、RSA Securityの各社が新たにパートナーに加わったことを発表した。これらの企業は、SAPのアプリケーションに最適化された製品の開発を進めているという。SAPは6月にも、Cisco Systems、Intel、Microsoftをはじめとする多数の大手ITベンダーが、「Enterprise Services Architecture(ESA)」と呼ばれるSAPのアプリケーションの青写真を利用して、SAPアプリケーションとの連係を強化していることを発表している。
SAPのパートナーネットワークは、Oracleの積極的なパッケージアプリケーション市場参入に対抗する重要な砦だ。同社はNetWeaverインフラソフトウェアを、大量のサードパーティー製品を運用するための「プラットフォーム」にしようとしている。
SAPのShai Agassi(製品/技術グループ プレジデント)は、ライバルのOracleに言及し、「わざわざ手当たり次第に会社を買収する必要はない。必要なのは、一緒に革新を進めるためのエコシステムだ」と語った。
OracleはPeopleSoftやRetekを買収し、Siebelの買収手続きも進めている。「Fusion」のブランド名を使い、ポータルやビジネスインテリジェンスなど、自社の全アプリケーション共通のソフトウェアコンポーネントを作り出すことがOracleの戦略だ。
Oracleの経営陣によると、インフラソフトウェア(ミドルウェア)の分野では、自社のほうがSAPより経験が豊富だという。先週開催された「Oracle OpenWorld」カンファレンスでは、CEO(最高経営責任者)のLarry Ellisonが、SAPのミドルウェア市場参入にOracleは「ワクワクしている」と語っていた。
Ellisonは、「SAPはNetWeaverに重点を置くことにした。よく調べれば分かるが、この製品はあまりマーケットシェアを確保できていない」と語り、OracleのJavaミドルウェアのほうが新しい標準に準拠していると付け加えた。
SAPの幹部らによると、同社のEnterprise Services Community Process参加者は市場ニーズを特定する上で有用だという。さらに、ISV各社がアドオンを開発できるよう、同社は今後2〜3年の製品プランを詳細に説明し、技術定義やツールも提供していくという。
SAPは「Powered by NetWeaver」という認定プロセスを利用して、ESAの仕様に準拠した製品を認定していく。Java Community Processの設立に関与した元Sun Microsystems幹部のGeorge Paoliniは、現在SAPでプラットフォーム・エコシステム開発担当のシニア・バイスプレジデントを務めており、同社のパートナーネットワーク強化を勧めている。
Agassiはこの日の基調講演のなかで、顧客は他のISVからもっと多くのSAP関連製品が購入できるようになるはずと述べた。
「Enterprise Services Architectureの後には、これらのサービスをベースにしたわれわれのアプリや、ISVからのアプリ・・・そして顧客自身が開発するアプリで、企業のアプリケーションが構成されるようになる」(Agassi)
同氏は、来年末までにESAに準拠したISV製のアプリケーションが1000種類程度出揃うだろうと予想した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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