日商エレクトロニクスは5月31日、x86サーバ向け仮想化ソフトの最新版「Virtual Ironバージョン3.0」の販売を7月に開始すると発表した。最新版は、米Intel製プロセッサに内蔵された仮想化支援技術Intel Virtualization Technology(VT)に、標準で対応する。
Virtual Ironは、オープンソースの仮想化技術Xen Hypervisorをベースに、米Virtual Iron Softwareが開発した製品。1台の物理サーバを最大32個の仮想サーバに分割し、各サーバに最大32個のプロセッサと128Gバイトのメモリ、最大8個の仮想ネットワークインターフェースを割り当てられる。対応ゲストOSは、32ビットまたは64ビットのx86システム向けOSとなる。
オンラインの仮想サーバを異なる物理サーバに移動する機能、仮想サーバの負荷に応じた容量を動的に追加および削除する機能、サービスを停止せずハードをメンテナンスする機能を備える。Intel VTに対応しているため、OSを修正することなく仮想化機能を利用できる。機能などの相違により、以下の3エディションを用意する。
- Open Virtual Iron for Xen/Community Edition:6月よりVirtual Iron Softwareのウェブサイトで無償ダウンロード提供する
- Virtual Iron 3 for Xen/Professional Edition:制限付きの商用ライセンス版。7月よりVirtual Iron Softwareのウェブサイトで無償ダウンロード提供する
- Virtual Iron 3 for Xen/Enterprise Edition:サポートなどが付属する商用ライセンス版。価格は1CPUソケットライセンス当たり24万8000円
日商エレクトロニクスでは、2008年度に10億円の売上高を見込んでいる。また、東京ビッグサイトで開催中のLinuxWorld Expoに、Virtual Ironを出展している。