米Microsoftは、小規模企業向けに提供する「Microsoft Office Live」のベータテストをまもなく終了するが、日本では11月15日以降に日本語版としてベータテストを開始する予定だ。
Office Liveは、WordやExcelなどのアプリケーションのオンライン版ではない。同社が進める「ソフトウェア+サービス」というLive戦略に基づいた、小規模企業向けのオンラインサービスだ。米国では、2006年2月にベータ版を開始してからこれまでに16万社以上の小規模企業が試用したという。
Office Liveは、3つのサービスが用意されている。オンライン広告が掲載されて無料で利用できる「Microsoft Office Live Basics」、Basicsの機能を拡張した有料(米国では月額19.95ドル)で利用する「Microsoft Office Live Essentials」、Essentialsの機能をさらに拡張した有料(同39.95ドル)で利用する「Microsoft Office Live Premium」の3つだ。
基本的なサービス内容としては、ウェブホスティング、ウェブサイト構築ソフトウェア、複数の電子メールアカウントで構成される。オンラインでキーワード検索広告を管理できる「adManager」のベータ版も利用可能だ。
Basicsでは、ウェブサイトの容量が500Mバイト、電子メールアカウント数が25個用意され、各アカウントの容量は2Gバイトある。これが、Essentialsでは、ウェブサイトの容量が1Gバイト、電子メールアカウント数が50個利用できるほか、500Mバイトのオンラインストレージサービスが提供され、10人まで共用できる。また、Premiumではウェブサイトの容量が2Gバイトに増量され、ストレージサービスも1Gバイトに増量されたうえで20人まで共用できるようになる。さらに、取引先や顧客を管理するソフトウェア「Office Live Business Contact Manager」などのオンラインアプリケーションも多数揃えている。
日本でのベータテストは、基本的にこの3サービスが日本語版として提供される予定だ。しかし、まだ提供開始日やそれぞれの料金体系、サービス内容などは詰め切れていない状況だ。