SAPジャパンは3月20日、生産現場と企業における業務システムのデータを連携し、変化に迅速に対応できる意思決定のための情報を提供するソフトウェア「SAP xApp Manufacturing Integration and Intelligence(SAP xMII)日本語版」の提供を開始することを発表した。
SAP xMIIは、SAP NetWeaver上で動作するコンポジットアプリケーションのひとつ。SAPが提唱するエンタープライズSOA(サービス指向アーキテクチャ)をベースに、プラントや工場におけるERP、製造実行システム(Manufacturing Execution System:MES)、プラントオートメーションなど、さまざまなIT環境を統合する「生産統合」と、グラフや管理図、ダッシュボードなどによる可視化や統計解析、数値解析などによる分析を提供する「生産インテリジェンス」の2つのサービスで構成されている。
生産統合では、既存の生産現場システムや本社の基幹システムを有効に活用しながら新しいコンポジットアプリケーションを提供することが可能。本社から生産現場までを含めたSOAを実現することができる。また、生産インテリジェンスでは、受注、品目、設備ステータス、コスト、品質など、業務に影響するすべてのデータに対してリアルタイムの可視性を提供できる。
SAP xMIIを利用することで、日本から米国の複数工場の状況を容易に可視化することもできる。
同ソフトウェアを使用することで、たとえば日本の企業から米国にある複数工場の稼働状況を可視化することが可能。歩留まりで赤信号を出している設備の状況をドリルダウンして分析することができる。また、本社のERPとMES、プラントオートメーションなど、ジュライそれぞれのシステムでしかできなかった分析環境をひとつのシステムとして統合し、可視化することもできる。
これにより、月次から週次へと変化のサイクルが加速する生産計画において、注文の追加やキャンセル、システムの障害、想定外のできごとなど、今何が起きているのかを迅速に把握し、変化に柔軟に対応することができる。
SAPジャパンのシニアバイスプレジデント パートナー&マーケティング統括本部長、安田誠氏。
SAPジャパンでは2006年12月に、NECおよびNEC情報システムズ(NIS)の2社と、基幹業務システムと製造現場のMESを連携するための取り組みで協業。NIS製の工程管理システム「SFCPOP/J(エスエフシーポップ ジェイ)とSAP xMIIを連携したシステムを共同で開発し、マーケティング/販売活動を行うことを発表している。現在、さらに複数のMESメーカーとも連携を準備中という。
SAPジャパンのシニアバイスプレジデント パートナー&マーケティング統括本部長、安田誠氏は、「SAP xMIIは、生産現場のためのエンタープライズSOAを具現化する製品。具区数の製造拠点を連携し、例外的な変化に柔軟かつ迅速に対応できる仕組みを提供することで生産現場のプロフェッショナルの仕事を楽にすることができる」と話している。
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