Microsoftが現在Linuxに独占されている技術計算処理市場向けにWindowsを投入し、一部で成功の兆しを見せている。
「Windows Compute Cluster Server(CCS)」は、計算処理目的で相互接続された複数のコンピュータ上で動作する。このような高性能コンピューティング(HPC)クラスタは、スーパーコンピュータのトップ500を独占しているが、その大半がWindowsではなくLinuxで動作している。
Windows CCSはリリースからまだ1年も経っていないが、その投入当初の目的は、Linuxとの直接対決ではなく、新しい特定の市場を開拓することだった。同社は小型クラスタの顧客を囲い込もうとしている。これらの顧客の作業は、Windows PC上での作業と統合されている場合が多い。
GartnerのアナリストであるJohn Enck氏は、「まだ未開拓だが、かなり有望な市場だと思う。Microsoftが市場に参入した当時はわれわれもかなり懐疑的だったが、Microsoftは予想より格段に良くやっている」と語っている。
Microsoftは、自社が強い市場から、あまり得意としない周辺市場への移行を何度か成功させてきた。たとえば、同社はOSソフトウェアからデスクトップソフトウェアへと移行し、PC用のWindowsからサーバ用のWindowsにも移行を果たしている。
導入事例
ほどほどの規模の5サーバクラスタでWindows CCSを運用するサウスフロリダ水質管理局のケースがまさにそれだった。同局では、大規模な資金を投じたエバーグレイズ国立公園の環境復旧プロジェクトの一環として、クラスタを使って流水量の計算を行っている。同局の中間機関であるModeling CenterのプログラムマネージャーであるAkin Owosina氏によると、さらに大きなLinuxクラスタもあるが、Windowsベースのモデリングツールもあって、これがクラスタに容易に移行できたという。
Windowsクラスタが適しているもう1つの理由は、連邦政府の魚類野生動物庁から環境活動家まで、外部のあらゆる関係者がモデリング結果を見て、自分たちで結果を検証したいと考える場合もあるからだと、Owosina氏は語っている。
Owosina氏は、「可能な限り多くの関係者と顧客に使ってもらいたい。彼らの多くは環境がWindowsなのだ」と語っている。
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