ネットワークセキュリティ機器向けソフトウェアを提供するベンチャー企業のUntangleは米国時間6月26日、主力製品をオープンソース化する。
Untangleはすでに、スパムスクリーニングの「SpamAssassin」、ネットワーク侵入を検出する「Snort」、ユーザーを偽造ウェブサイトに誘導するフィッシング攻撃を遮断する「ClamAV」など、さまざまなオープンソースソフトウェアプロジェクトを利用している。同社は今回、これらのオープンソースソフトウェアの組み合わせに自社のフレームワークを加え、ネットワーク管理、ソフトウェアのアップデート、セキュリティポリシーの設定、ネットワークトラフィックの処理などの機能を持たせる。
Untangleの最高経営責任者(CEO)Bob Walters氏は、自社ソフトウェアをオープンソースにする狙いについて、新規顧客に対する自社イメージの向上、バグ修正作業の改善による品質向上などを挙げる。また、ソフトウェアの翻訳作業を進めたり、新しいソフトウェアモジュールを募ることも期待していると述べる。
「作業を迅速に進められると思っている。オープンソースに社運をかけている」とWalters氏は述べる。
Untangleは2003年に設立されており、Walters氏は2006年にCEOに就任した。カリフォルニア州サンマテオに本拠地を持ち、従業員は25人。Untangleの製品は、250人以下の小規模企業をターゲットにしている。同社のソフトウェアは6月26日以降、GNU General Public License(GPL)バージョン2の下で公開される。
Untangleのソフトウェアは当初、コード非公開のプロプライエタリ製品だったが、Walters氏によると、現在ソフトウェアをオープンソースにすることは簡単になったという。これは対顧客、対再販事業者だけでなく、ドットコムバブル崩壊を受けて投資をためらいがちなベンチャーキャピタリストにとっても容易だという。「オープンソースは核の冬を越えたといえる」(Walters氏)。
Untangleの主なライバルはSonicWall、Barracuda Networks、WatchGuardなどのプロプライエタリ企業だと、Walters氏は述べる。これらの企業はどれも、ハードウェアアプライアンスを販売する。Untangle自身もハードウェアの販売から業務を始めたが、今は「ただの箱を売るビジネスから大きな進化を遂げている」とWalters氏は述べる。
多くのオープンソフトウェア企業と同様、Untangleは、年間サポート契約をベースにしてソフトウェアを販売する。Walters氏によると、1件あたりの平均的な取引金額は3000ドル程度だという。
Untangleは2006年6月の初めての投資ラウンドで、CMEA VenturesとRustic Canyonから1050万ドルを調達した。資金調達は2008年第1四半期まで続くが、同社では第4四半期の第2投資ラウンドで1200万ドルの資金を調達できるものと見込んでいると、Walters氏は述べる。
「わわれわれのモデルでは、2009年中頃には業績を黒字化する予定だ」(Walters氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
「セキュリティ」 の新着情報
-
月額498円でノートン先生が保護--イー・モバイル、月額版ノートン 360提供
シマンテックは、イー・モバイルの月額制オプションサービス「EMセキュリティ」のユーザーを対象に、セキュリティソフト「ノ... - 日本PGP、ホワイトリスト活用するデータ保護とアプリ制御の新製品を発表
- TLSとSSLにゼロデイ脆弱性--セキュリティ研究家が明らかに
- MS、11月の月例パッチで「Windows」「Office」の脆弱性を修正すると事前通知
- 三井住友銀行、投資銀行部門のEUC基盤でセキュリティ対策強化
- セキュリティ 一覧へ »
「ソフトウェア」 のバックナンバー
-
「Thunderbird 3」のリリース候補第1版、来週にも公開へ
モジラの電子メールソフトウェア「Thunderbird」のアップデート版である「Thunderbird 3」が来週、ほぼ完成型で登場する予定だ。モジラは、「Firefox」が享受してきた利点のいくつかをThunderbird 3にも追加したいと考えている。 -
Mac用仮想化ソフトの最新版「Parallels Desktop 5 for Mac」がリリース
-
「Firefox 3.6」は当初の予定通り12月にリリース--モジラ幹部が明言
-
富士ゼロックス、プリンター管理の統合ソフトを発表--運用管理を低減
-
ジャスト、FAQソリューション「ConceptBase FAQ 2.0」を発表--業種や用途に応じたモデルを用意
- ソフトウェア 一覧へ »
-
【SUN xVM portfolio】ダイナミックなデータセンターのための仮想化プラットフォーム
- 電力消費量を可視化〜!身近なPC管理から始めるグリーンIT統制〜
- 中堅企業におけるテクノロジーと成長
- 日本モバイルインターネット端末市場分析 〜2008〜2012年のMID及びスマートフォン...
- 企業コスト削減の傾向と対策 〜最新アプローチのトレンド〜
- インターネットセキュリティにおける今後の展望’09-’10
- パンデミックでも社員を守り業務継続を支援する
- 大容量ファイル、機密情報データの受渡しに! ~~ ファイルエクスプレス ~~
- 高パフォーマンス・データベースの実現に向けたステップ
- データセンタとサーバルームの動的な電力変動
企画特集
-
進むストレージ環境の見直し
仮想環境に最適なiSCSIストレージLeftHandのメリット -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
大丈夫?あなたの会社のセキュリティ対策
中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティを考える -
求めているのはSIerのエンジニア!!
連載インタビュー第1話、グリーCTO藤本氏が語る -
最大32個のセンサーが電力を徹底管理!
『省エネ性能』追求HPx86サーバー徹底レビュー -
【最終警告】パンデミック対策特集
サービス品質を保証するためのリスクマネジメントとは -
―エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新―
ハンゲームの社長が語る・人材とサービスの在り方 -
企業ITシステムの企画、構築、運用のイロハ
戦略的なITシステムのために、今考えるべきポイント -
100万円で実現!中小企業の情報漏えい対策
中小企業の課題!?セキュリティ管理者不在でも大丈夫 -
J-SOX法制定により内部統制の整備が急務に
重要性高まるActive Directoryの課題と対処法を公開中 -
情報漏えいを食い止める!
証跡としての信用力を高めるメールアーカイブとは? -
急増するオンライン犯罪への解決策!
オンラインサービス保護ソリューション -
VMware OEMベンダー6社を独占インタビュー
IBM、HP、NEC、DELL、日立、富士通のVMwareの取り組み
-
15. プラグマフリー構文
この4分間のビデオは、プラグマ構文を知らなくてもOpenMPディレクティブ... -
16. 並列性の用語定義
この6分間のビデオでは、このシリーズのビデオを通じて使用される用語を...
新着企業動向
-
ウォルフソン、半導体開発センターを開設
ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス -
【東京会場】12/5(土)プログラミングからWeb デザインまで、高速・高機能のテキストエディ...
エムソフト -
事例のご紹介 Vol.14 | 情報インフラの全体最適化
EMCジャパン -
ファイアウォールのログ解析ツール NetInsightII Security Reporting Center
アズジェント - 企業動向一覧へ»
