Sage Softwareは強敵のMicrosoftやSalesforce.comに挑むために、戦略を見直して顧客関係管理(CRM)製品にWeb 2.0機能を組み込む予定であることを発表した。
アリゾナ州スコッツデールにあるSageのコンタクト管理およびCRMソリューション部門で制作された新しいCRM製品は、自社導入型またはSaaS型で利用できるようになる。さらにインターネットとWeb 2.0の規格を組み込んで、企業がビジネス用SNSのLinkedInのような外部ソースから情報を引き出せるようにする予定だ。
またSageや他のベンダーの企業資源計画(ERP)ソフトウェアとも相互運用が可能になる見通しだ。
Sage ANZビジネスソリューションのマネージングディレクターであるMike Lorge氏によると、モバイルCRMが戦略見直しの大きな部分を占めるという。「われわれは顧客がビジネスソフトウェアの購入を決めるときに、モビリティがますます重要な検討項目になっていることを知った」(Lorge氏)
ユーザーが選択する機器の種類を問わずに使用できるようにするべきだとLorge氏は言う。「CRMの分野で競争優位を築く鍵は、場所と時間を問わず顧客が選択したツールで一貫したユーザー体験が得られるかどうかだ」(Lorge氏)
それぞれの新機能は現在から2020年にかけて少しずつ提供されていく予定であり、一部の機能は2008年(暦年)に搭載されるとLorge氏は述べる。「2008年にはすでに『ACT by Sage』『Sage CRM』『Sage SalesLogix』というSageの3つのCRM製品ラインのすべてでインターネットマッシュアップ機能を導入しており、この分野でさらに多くの機能が登場することを期待してもらっていい」(Lorge氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ