Googleが2日に公開したブラウザ「Google Chrome」は、「Acid3」テストで、「Firefox 3」と「Internet Explorer(IE) 7」の2つの「安定版(stable)」ビルドよりも高得点を出した。Acidテストは、ブラウザがウェブ標準に準拠しているかを調べるためのテスト。Chrome、Firefox、IEの3ブラウザはAcid2をクリアしており、Acid3ではChromeが100点満点中78点を取得、Firefox 3は71点、IE7は14点となっている。Chromeを上回る製品品質のビルドは「Opera」で、83点を取得している。
Googleが安定したビルドをリリースしたとはいえ、Chromeがまだ開発中であることを忘れてはならない。Chromeを上回る開発途中の「不安定版(unstable)」ビルドは複数あり、たとえば「Firefox 3.1 Beta 1」は85点、「Safari 4 Developer Preview」とOperaの「Public Acid3 build」は100点となっている。SafariとChromeはともに「WebKit」フレームワークをベースとしていることから、Safari 4 Developer PreviewがChromeを上回っているのは興味深い。
新しいブラウザや既存ブラウザのアップデートがリリースされるたびに、コンピュータ愛好家がチェックすることの1つがAcidテストの点数だ。最新版であるAcid3はもっとも厳しいテストで、Safari 4 Developer Previewは100点を取得したが、「安定版」のブラウザで100点満点を取得したものは1つもない。
Acid3テスト合格はブラウザ開発者にとって重要な目標であり、Chromeが最初から好成績を出しているのはすばらしいことだ。
本稿公開後、読者からVista SP1でAcid3テストを実施した場合、Chromeのスコアが74点〜79点を推移していたという意見があり、再度検証した。その結果、スコアは79点となった。こうしたスコアの変動は、Chromeのリリースに伴い、Acid3テスト用のサーバに負荷がかかっているためかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ